リチャード・アダムスの Watership Down 読了。
1973年というからもう40年も昔に書かれた児童文学だが、内容は全く色褪せることなく、よく練られたプロットと手に汗握る展開が素晴らしい。
タイトルの通りウサギたちが主人公だが、それぞれ独特のキャラクターと能力があり、特に後半のクライマックスでは『水滸伝』を彷彿させる。
Lapineと呼ばれるウサギ語も慣れると意味とイメージが合ってくるし、これはいつも思うことだが、イギリス人が草花に付ける名前は本当に面白い(cow parsleyとか)。
例によっていつどこで仕入れた本か全く覚えていないが、こうした不意の発見はいつもながらとても楽しいもの。
Richard Adams,
Watership Down
(Scribner)
読後感が Water Shipdownと正反対なのが
「Animal Firm」 by G.Orwell
動物を擬人化しないで、動物が人間以上の知性を持った場合を描いた
「Watchers」 by Dean Koontz
なんかがお勧めですね。
動植物の名前については、各国の文化や歴史が反映されているので、
魚の和名なんか、外国人からすると面白いを通り超しているものが
多々ありますね。これは魚花さんならよくご存じのことかと。
読まされました。読後感については全く仰る通りですね。
Dean Koontzは初見です。読んでみます。
魚の和名は、外国人を連れて寿司屋に行くと、
恰好の話題になりますね。みなあの湯呑を欲しがります