Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

リチャード・アダムス/Watership Down (邦題 『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』

2014年12月27日 | 

リチャード・アダムスの Watership Down 読了。

1973年というからもう40年も昔に書かれた児童文学だが、内容は全く色褪せることなく、よく練られたプロットと手に汗握る展開が素晴らしい。

タイトルの通りウサギたちが主人公だが、それぞれ独特のキャラクターと能力があり、特に後半のクライマックスでは『水滸伝』を彷彿させる。

Lapineと呼ばれるウサギ語も慣れると意味とイメージが合ってくるし、これはいつも思うことだが、イギリス人が草花に付ける名前は本当に面白い(cow parsleyとか)。

例によっていつどこで仕入れた本か全く覚えていないが、こうした不意の発見はいつもながらとても楽しいもの。

Richard Adams,
Watership Down
(Scribner)

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2 コメント

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動物ものといえば (山本)
2014-12-28 08:46:08
読まれていないことを仮定して

読後感が Water Shipdownと正反対なのが
「Animal Firm」 by G.Orwell

動物を擬人化しないで、動物が人間以上の知性を持った場合を描いた 
「Watchers」 by Dean Koontz 

なんかがお勧めですね。

動植物の名前については、各国の文化や歴史が反映されているので、
魚の和名なんか、外国人からすると面白いを通り超しているものが
多々ありますね。これは魚花さんならよくご存じのことかと。
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山本さん (魚花)
2014-12-28 12:30:24
Orwellは、大学の時にマニアな先生が居て、あれこれ
読まされました。読後感については全く仰る通りですね。

Dean Koontzは初見です。読んでみます。

魚の和名は、外国人を連れて寿司屋に行くと、
恰好の話題になりますね。みなあの湯呑を欲しがります
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