Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

ポンピドゥー・センター傑作展 (東京都美術館)

2016年06月28日 | 美術・芸術

高校生の頃、福永武彦という作家にハマったことがある。

大学に入った年に刊行が始まった全集20巻は今も手元にあり、時々思い立っては頁を繰る。

ニコラ・ド・スタールという画家の名を初めて知ったのは、その「海景」という抽象画が福永の小説『海市』の新潮文庫版の表紙に使われていたからだが、その後、同じ福永の『藝術の慰め』という随筆でも触れられていて、いつか実物を見たいと思っていた。

前置きが長くなったが、30年近く経ってようやくその作品に出合う。

(ニコラ・ド・スタール「コンポジション」1949年)

新潮文庫の表紙とは別の絵だが、その線と面、平坦だが奥行きのある色遣いはまさに彼のそれ。

ポンピドゥー・センター傑作展は9月22日まで。

(ラウル・デュフィ「旗で飾られた通り」1906年)

(モーリス・ド・ヴラマンク「川岸」1909-10年頃)

(アンリ・マティス「大きな赤い室内」1948年)

ポンピドゥー・センター傑作展
2016年6月11日~9月22日
東京都美術館(巡回はなく、東京のみの開催)

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モチヅキさん(2) (魚花)
2016-07-03 00:36:26
なるほど、画像ググって見てきました。

さすがアーティスト
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2003年 リサイクルアート展 (望月)
2016-07-02 22:59:14
ここに出展された
「パイプの脳みそ」「宇宙に笑う」
この製作のお手伝いをさせていただきました
ちなみに作品の下に置いてある靴は長嶋茂雄氏の物です
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モチヅキさん (魚花)
2016-07-02 20:40:13
知らなかったのでググってきました。

そしたら、どこかで絵を見たことがある
気がしてきました・・・
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Unknown (アーティストモチヅキ)
2016-07-02 19:55:37
ポンピドゥーセンターといえば サイヒロコ!

知ってる?
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文泉堂師匠 (魚花)
2016-06-28 21:54:21
それは14巻と15巻の随筆ですね、おそらく。
福井良之助の函絵とともに、私のお気に入りでもあります。

今回のポンピドゥー・センター展は、1画家1作品で
年代順に並んでいるので、さながら近代絵画の教科書みたいです。
東京以外に巡回しないのが残念ですね。
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新潮版? (文泉)
2016-06-28 15:32:09
魚花さん

新潮版の福永全集の装丁は素朴(淡い卵色?)で
2分冊の随筆集のみを残し、
最後に、洋画も特技の釣り友達に手渡しました。

ポン美展羨ましいです。
スタールの抽象画に遭遇できるなんて

文泉
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