アンドレス・セゴビアというギター演奏家をご存じでしょうか?
聞きかじりで恐縮ですが、スペインが産んだ近代ギター奏法の確立者、独奏楽器としてのギターをコンサートホールにおけるピアノやヴァイオリンと同じ地位にまで引き上げた立役者、とでも申し上げれば良いでしょうか。
その偉大な名前はつとに知っていましたが、恥ずかしながらその演奏をじっくり聴いたことはありませんでした。先日、とあるバーに伺った折にそのことを白状すると、そのバーテンダーさんが持っておられたCDを譲って下さいました。それが写真の2枚です。
1枚がバッハ、もう1枚がその他の作曲家を含むもので、いずれもバロックを中心とする音楽、それもリュートやヴァイオリン、チェロなどの為の曲をギターで演奏したものです。
録音はいずれも1920年代~50年代で、最も新しいものでも50年以上、最も古いものは80年以上前の録音です。しかしその演奏はとても瑞々しく、録音の古さを一向に感じさせません。最も印象的なのはやはりバッハで、耳慣れたプレリュードやガボット、そして極めつけはヴァイオリンの為の聖典、シャコンヌまで、まるでそれが初めからギターの為に書かれたかのような感じを受けます。
音色はどこまでも柔らかで、けれど時に鋭い切り込みのような弾き方が混じり、そのオンとオフ、強と弱、硬と柔によって、独特の暖かみを湛えています。これは良いCDを頂きました。
先週からずっと聴いていますが、何度聴いてもその深みを味わいきった気がしません。当分じっくりと向き合うことになりそうです。
ピアノも弾かれるとのこと、ギター聴かれるだけでなく、是非、演奏される事がお勧めです。
ピアノの曲がギター用になっていたり、とても面白いの一言です!!
私もやっとバッハの簡単な曲をやらせて貰える事になり練習しています!楽器の振動が直接ハートに響きたまりませんよ!!病みつきになるのは間違いありません(笑)
ギターは学生時代、友達がやっているのを見て自分もやりたいと思ったものの、爪を伸ばすことがピアノと両立しないので、諦めたという経緯があります。
バッハが弾けるなんて素敵ですね。奏法にもよるのでしょうが、爪を伸ばさなくても弾けるのなら、いつかはチャレンジしてみたいです。
いつでも 弾けるというのがいいですよね
アルベニスは聴いたことがないのですが、セゴビアのCDを聴いていると、こんな風にバッハが弾けたら最高だろうなぁと思います。目標が高すぎますね(笑)