Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

奥ゆかし (玉英堂)

2007年10月29日 | 食べ物

日本橋は昼休みの散歩コースですが、その中でも日本橋室町界隈は、色々な老舗名店が点在しています。

三越の本店は元より、果物の千疋屋、天ぷらの天松、蕎麦の砂場、はんぺんの神茂(かんも)、佃煮の鮒佐、海苔の山本海苔店、刃物の木屋、紳士服の後藤テーラー・・・。

お昼ご飯を食べるところも選択肢が色々あって楽しい街ですが、その一角に、人形町の有名な和菓子屋「玉英堂」の支店があります。聞きかじりですが、このお店は元々京都の和菓子屋さんで、昭和に入ってから東京に出てこられたとか。創業400年以上という老舗です。

人形町の本店には行ったことがないのですが、室町にある支店の前を通りかかると「栗蒸しようかん」の文字。先日山形の名品を食べたばかりなのですが、気になりだすとどうにも止まらなくなって、お店に入ってみました。

小さなお店ですが、そこに並んだ和菓子はまるで花が咲いたようです。お目当ての栗蒸しようかんは、あらかじめ上生菓子のサイズに切ったもので、1個240円。会社の殺風景な机の上で食べるのは何となく気が引けたので、大事に家に持って帰ってお茶を入れます

写真で少し分かるかもしれませんが、普通の羊かんと違って表面がつるつるではなく、少し波打ったようにでこぼこしています。食べてみると、羊かんというより「ういろう」に近い感じ。味もあっさりしていて、お茶の邪魔にならない、いかにも和菓子屋さんの味です。和菓子屋さんが羊かんを作るとこんな風になるのかと妙に納得した気分になりました。

栗は普通に美味しいですが、やはり先日の山形「やまり菓子舗」には敵いません。羊かんだけで「参った!」と言わせる力はありませんが、恐らくそこまで力を出すことを狙っていないのでしょう。ですが、お茶請けとしてはこちらの玉英堂の方が合うような気がします。恐らく、お菓子としての狙いどころ、ストライクゾーンが違うのでしょうね。

玉英堂には他に有名な「玉万(ぎょくまん)」や「虎家喜(とらやき)」というお菓子があり、いずれまた近いうちに制覇したいと思っています。

玉英堂彦九郎
(支店)中央区日本橋室町1-12-11
(本店)中央区日本橋人形町2-3-2

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