5/2 キス・アナゴ

キス・アナゴのリレー船（＠東京湾）に乗ってきました。

13時出船なので朝ゆっくりとテレビを見ながらご飯を食べていると、朝の７時半だというのに既にあちこちの高速で何十キロという渋滞のニュース。今日行く予定の船宿へは首都高速を使うだけですが、東名高速や中央道に繋がるところをきっかけに渋滞することが心配されたので、早めに出ることにしました。

ところが、下道の環八はいつもの土日と同じように混んでいたものの、高井戸から首都高速に乗ると案外スムースに走ることができ、途中コンビニに寄ったりしながらも９時半には船宿に着いてしまいました。当然一番乗りで、めでたく右舷トモをゲット（上の写真）。

しばらくすると、同じように渋滞を避けようとして早く着いた方のグループが来られ、左舷のトモと私の隣に分かれて入られた際に挨拶をしたことがきっかけで、いっとき釣り談義。出船までの時間を楽しく過ごすことが出来ました。

今日の釣りは夕方までキス、その後アナゴを狙うという、私の大好きな江戸前のリレー船です。昨年はタイミングが合わず行けなかったので、２年ぶりの乗船です。

まずはキス。13時少し前に河岸を払い、30分ほど走って中の瀬へ。陸でも少し風がそよいでいましたが、沖に出ると風が強く、少し釣りにくいかなという感じです。

今日の右腕はこの竹竿。



潮が速いとみて最初から錘20号で始めます。

右舷はちょうど正面から風と潮がこちらに向いていて、キャストしても錘がコロコロとこちらに転がってくるようです。ようやく仕掛けが落ち着くのは船下直下。仕掛けは片天秤の先に２本針。長さが90cmありますから、船下まで絡まずに引いてくるためには、まず少しキャストして仕掛けを真っ直ぐにしてやる必要があります。

少しずつさびきながら間を作り、聞きあげていると「プル、プルッ」というアタリ。忘れかけていたこの感触。開始わずか２投目で、あっさりと15cmくらいのキスが上がって来ました。

今日はどうやら船下を狙うしかなさそうで、その後もポツリ、ポツリとアタリが出ます。ただ型は良く、大半が20cmクラス。まるまる太って釣り味抜群のキスの引きを堪能しました。

結局、17時半過ぎまでやってちょうど20尾。特に後半は、錘を底から切って仕掛けを少し浮かす釣り方がツボにはまり、型の良いキスが連発でした。



キスのポイントから木更津側に10分ほど走ってアナゴのポイントへ。遠くに見える三浦半島に陽が落ちていくのを眺めながら仕掛けを準備します。

釣りに夕方のマズメ時はひとつのポイントではありますが、ことアナゴの場合、日によっては暗くなってからの方が食いが立つ場合もあります。その辺りのタイミングをどう捉えるかが釣果を左右するのですが・・・。

今日に関して言えば、全体的に食いが渋く、あまりピーク性はなかったような気がします。私は今日もずっと２本竿でやっていましたが、大きく小突いたり、少しフニャフニャと揺すったり、時に止めてみたり、色々やっている間に単発でアタリが出る、という感じでした。

釣果は８本。たまたま今日はこれで竿頭でしたが、ここ数日の釣果からすればちょっと寂しい結果です。けれど、エサを齧るアナゴの、「獰猛な」としか言いようのないアタリを味わえたのは楽しかったですし、前半のキスと合わせて、家族で頂くには十分なお土産になりました。

自分の備忘のためもあって書いておくのですが、今日のアナゴは、２本竿のうち１本に小さめの針、もう１本に大きめの針を付けていましたが、圧倒的にアタリが多かったのは大きい方の針。これをどう考えるかですが、今日のように食いが渋い時には、大きな針にエサをたくさん付けた方がアピール度が高かったのではないかと思います。（因みにエサは青イソメの縫い刺しです。）

因みに、ちょっとグロい写真で恐縮ですが、東京湾のアナゴ釣りでは、釣れたアナゴを全て船の上で船長さんが捌いてくれます。家に持って帰るのはこの状態。



あとはこれを塩水で洗って血とぬめりを取り、キッチンペーパーで水気を取れば、すぐに調理に掛れます。生ゴミも出ませんし、台所も汚れません。釣った魚を持ち帰って我が家で最も評判が良いのはこのアナゴですが、味もさることながらこんなところにも理由があるという訳です。

沖上がりは21時。湾岸の夜景を見ながらまた30分ほど走り、21時半頃帰港しました。

このリレー船、朝はゆっくり出れば良いですし、帰りも渋滞のピークを過ぎて23時には家に着きます。要するに普段の日中の活動時間帯と一致しているので、体がとても楽なのがいいところです。さすがに今日の釣果は少し出来過ぎのような気もしますが、たまにはこういう釣りもしてみたいもの。GWの釣行は今日で一段落ですが、最後の最後に心地よい釣り疲れを味わうことが出来ました。

明日（と言ってももう日付が変わっていますが）の夜、天ぷらで食べるのが楽しみです