ふとした気まぐれですが、万年筆を買いました。
と言っても、万年筆と呼べるほどの値段ではありません。ドイツのLamyというメーカーの、Safariという万年筆、3,990也。
仕事柄ノートを取ることが多いのですが、会議や商談の時のメモの類は速記が基本なので、これまではずっとシャープペンシルかボールペンを使ってきました。ですが、何となく自分で作ってしまった決まり事のようでつまらないなぁと思い、一度万年筆を試してみようという気になったのです。
とは言え、もとより仕事で使う消耗品。モノ書きが使うような高価な品は必要ありません。ネットで色々調べていて見つけたのがこちら。この値段ではペン先もいわゆる鉄ペンです。
どんな美辞麗句を並べても、万年筆の書き味は値段に比例するということは曲げようのない事実でして、このSafariも書き味はそれなりで、それ以上でもそれ以下でもありません。使っているうちに欲求不満が溜まってきてより高価なものが欲しくなるかも知れませんが、その時はその時。仕事で万年筆を使ってみるというチャレンジは果たせた訳です。
ところで、万年筆を始終使っていたのは20年ほど前のことで、当時はメールや携帯もありませんし、こう見えて結構筆まめな方でしたから、しょっちゅう手紙や葉書を書いていました。若気の至りを地で行くような、頭でっかちなことばかりを並べていたに違いありませんから、その頃書いたものが残っていなくて幸いと思う反面、その時々には一生懸命考えていたことの証でもあり、相手の友だちの顔面々と一緒に懐かしく思い出します。
最近本棚を漁っていたら、その頃は毎年の年賀状に気に入った詩を抜書きしていたことがあったようで、ちょうど20年前の年賀状に「これを使った」というメモがありました。わずか25歳で夭逝した立原道造の『暦』という詩です。
貧乏な天使が 小鳥に変装する
枝に来て それはうたふ
わざとたのしい唄を
すると庭がだまされて小さい薔薇の花をつける
名前のかげで暦は時々ずるをする
けれど 人はそれを信用する
当時は立原道造の詩を読んで日本語で韻を踏む面白さを発見したような気になっていたのでこれを選んだのだと思いますが、貰った方はどう思ったのでしょうかね・・・。まぁ、貰った方も似たり寄ったりの頭でっかちだったでしょうから、ちょうど良かったのかもしれません。今にして思えば汗顔の至りですが、こうしてそれを振り返るような歳になったのかと思えば、誰かの唄ではありませんが、思えば遠くへ来たもんだという感を強くします。
万年筆から随分と脱線してしまいましたが、書き味がそれなりとは言え、こうしたモノにはめっぽう弱いので、ちょっと同じ系統の安物万年筆を集めてしまうかも知れません。こういう収集癖は女性には全く理解されないらしく、早くも家人からは顰蹙を買っておりますが、極めて鈍感な私は今日もネットで情報を漁るのでありました。
と言っても、万年筆と呼べるほどの値段ではありません。ドイツのLamyというメーカーの、Safariという万年筆、3,990也。
仕事柄ノートを取ることが多いのですが、会議や商談の時のメモの類は速記が基本なので、これまではずっとシャープペンシルかボールペンを使ってきました。ですが、何となく自分で作ってしまった決まり事のようでつまらないなぁと思い、一度万年筆を試してみようという気になったのです。
とは言え、もとより仕事で使う消耗品。モノ書きが使うような高価な品は必要ありません。ネットで色々調べていて見つけたのがこちら。この値段ではペン先もいわゆる鉄ペンです。
どんな美辞麗句を並べても、万年筆の書き味は値段に比例するということは曲げようのない事実でして、このSafariも書き味はそれなりで、それ以上でもそれ以下でもありません。使っているうちに欲求不満が溜まってきてより高価なものが欲しくなるかも知れませんが、その時はその時。仕事で万年筆を使ってみるというチャレンジは果たせた訳です。
ところで、万年筆を始終使っていたのは20年ほど前のことで、当時はメールや携帯もありませんし、こう見えて結構筆まめな方でしたから、しょっちゅう手紙や葉書を書いていました。若気の至りを地で行くような、頭でっかちなことばかりを並べていたに違いありませんから、その頃書いたものが残っていなくて幸いと思う反面、その時々には一生懸命考えていたことの証でもあり、相手の友だちの顔面々と一緒に懐かしく思い出します。
最近本棚を漁っていたら、その頃は毎年の年賀状に気に入った詩を抜書きしていたことがあったようで、ちょうど20年前の年賀状に「これを使った」というメモがありました。わずか25歳で夭逝した立原道造の『暦』という詩です。
貧乏な天使が 小鳥に変装する
枝に来て それはうたふ
わざとたのしい唄を
すると庭がだまされて小さい薔薇の花をつける
名前のかげで暦は時々ずるをする
けれど 人はそれを信用する
当時は立原道造の詩を読んで日本語で韻を踏む面白さを発見したような気になっていたのでこれを選んだのだと思いますが、貰った方はどう思ったのでしょうかね・・・。まぁ、貰った方も似たり寄ったりの頭でっかちだったでしょうから、ちょうど良かったのかもしれません。今にして思えば汗顔の至りですが、こうしてそれを振り返るような歳になったのかと思えば、誰かの唄ではありませんが、思えば遠くへ来たもんだという感を強くします。
万年筆から随分と脱線してしまいましたが、書き味がそれなりとは言え、こうしたモノにはめっぽう弱いので、ちょっと同じ系統の安物万年筆を集めてしまうかも知れません。こういう収集癖は女性には全く理解されないらしく、早くも家人からは顰蹙を買っておりますが、極めて鈍感な私は今日もネットで情報を漁るのでありました。
万年筆じゃなくてシャープペンですが(笑)
もうかれこれ10年以上使ってます
何と言っても持ちやすさが良いですよね
ちなみに万年筆はロットリングのデザインペンを愛用してます。
物書きではありませんが、ポンチ絵描くのにはベストです!
会社で使っているとよく「それ何?」って聞かれます。
値段の割に書き心地はいいですよ。
ロットリングもサーフというカジュアル万年筆を出していて、
実は密かに次に買おうと狙っています。
ボールペンですが
Sheafferのロットリング用も適当に楽しめますよ
毎日使ってますが、なかなか快調です。
シェーファーのロットリング用???興味津々