Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

一期一会

2007年08月04日 | お酒・飲み物
昨晩の深夜、久しぶりに銀座を徘徊してきました。

職場の飲み会が新橋であり、その流れで銀座に出たのですが、2次会が終わったのが夜の12時過ぎ。珍しく帰りの足を気にしなくても良い状況になったので、以前から行ってみたかったバーに行ってみました。

そこは銀座の7丁目。ちょうど電車で帰るお姉さんたちが行き交うなか、目指す店を探します。小さな画廊があるビルの地下1階。階段を下りるとそこは別世界。極端に照明を落とした店内、奥行きのあるカウンター。座席は10席もないでしょうか。狭さが心地よい空間です。

喉が渇いていたので、1杯目はまずジンリッキー。ライムがしっかり効いたドライな飲み口。私はお酒はあまり強くありませんが、だからこそ飲むお酒はなるべく大事に飲みたいと思っています。同じ意味で、お酒を大事に扱わないバーやバーテンダーさんは大嫌いです。一口でその基準を説明するのは難しいのですが、一つでも気に入らないことがあると二度と行かないので、自然と行く店が決まってきます。

そんな中でジンを使ったカクテルは、単純に混ぜるだけという店から、ライムや氷の扱いに気を配った店まで、作り方に色々と個性が出るお酒なので、1杯目に飲むことが多いです。勿論、グラスやコースターの扱いにもその店の感性が表れます。

1次会と2次会でさんざん飲んだ後なので、それをバーテンダーさんに説明し、2杯目は飲み口のあっさりしたもの、アルコールのあまり強くないものを所望します。

「かしこまりました。」

その言葉の後、カウンターの中できびきびを動く姿を見ながら、何が出てくるか楽しみに待っていると、やがて目の前に薄いピンク色の液体が入ったシャンパングラスが置かれます。

「フレッシュな桃を使った『ベリーニ』というカクテルです。」

一口飲んでみると、まさに桃を食べているかのような甘い香り。まさに一期一会とはこのことで、一発で魅了されてしまいました。恐らく食前酒に向くような、食事の邪魔にならない飲み口。疲れた胃にしっとりと落ちて行きます。まさに至福のひと時を堪能しました。

「また来ます。」

偽りなく本当にまた来るだろうなぁと思いながら、店を後にしたのでした。

Bar DOLPHY
中央区銀座7-7-7
(03)3289-5433
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4 コメント

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GOOD BARがある街 (山本)
2007-08-04 23:30:25
 いいですね。2次会が終った後に味わうお酒。何よりも飲過ぎ、食べ過ぎていないことが条件。テキパキと動くバーテンダーさんがこちらの要望を的確に分析して、一杯を出してくれる。
 もしかして、しゃれたおつまみなんかも出てきて、静かなジャズなんかが会話のじゃまにならない程度に流れていれば、至福の瞬間なんでしょうね。

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まさにその通りで (魚花)
2007-08-04 23:56:39
BGMは静かなジャズ。
カウンターの奥には、店主が趣味で吹くセルマーのサックスが鎮座。
そして、1杯目のジンリッキーにはよく冷えた梨、
2杯目のベリーニには小さなチーズケーキが添えられました。
気配りがそれと感じさせないほど自然になされていて、
とても居心地の良い空間でした。
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大人ですね (かっしー)
2007-08-08 21:19:43
いやぁ、カッコイイ飲み方をしておられる…。
私もそういう店に入って行ける立ち居振る舞いを身に着けたいもんです…。

先日なんて、水道橋でぺろんぺろんに酔っ払った後、
大宮まで帰ろうと上野から高崎線に乗って瞬き1回したら
北鴻巣に居ましたよ…。
まさにワープ(笑)。

既に上りの電車なんてとっくに終わってるし、
嫁さんに迎えに来てもらいました…。

怒られましたよ…。
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いやはや (魚花)
2007-08-09 00:09:22
瞬き1回でワープ・・・笑わせて頂きました(爆)

でも、昔は無茶な飲み方しましたし、失敗の数では
かっしーさんに負けないと思いますよ。

昨日も定時即退社で神田で串カツを食いビールと焼酎、
その後バーで1杯ウィスキーを飲んだ後、新橋に移動し、
ケダモノのようにカラオケをがなったあとラーメンを食い、
そのラーメンがバリカタで替え玉まで行ったせいか、
今朝の地下鉄の中で7駅しかない駅の2ヶ所で途中下車してトイレに駆け込む始末。

ちっとも進歩のない中年オヤジですわ
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