Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

アナログプレーヤー

2009年08月02日 | オーディオ

アナログプレーヤーを新調しました。

実は以前も書いたようにプレーヤーはマイクロ製のを持っていたのですが、これが関西仕様の60ヘルツ用のプーリーしか付いておらず、いつも33/45回転調節レバーを微妙に動かしてレコードを聴いていました。

しかし、ただでさえ微妙な調節で、しかもそれで音程が正しいかどうかは自分の耳次第。調節しているうちに、どこか正しい音程だか分らなくなります。そのうちだんだんストレスになってきて、レコードを聴くのが億劫になってしまいました。

ただ私は、レコードで持っているものは原則CDを買わないようにしてきたので、つまりはレコードでしか聞けない曲がたくさんあります。それが聴きたい時にすぐ聴けないというのがどうしても我慢できず、新しいプレーヤーを買うことにしたのです。

調べてみると、安いのは1万円くらいから買えそうですし、何よりもボタンひとつでオートスタート、終わると自動でアームが戻って回転が止まるというのが(今どき当たり前なのでしょうが)とてつもなく羨ましい。(因みに私のマイクロは、全ての操作がマニュアルでした。)

そして届いたのが冒頭の写真。Denon製で送料込みでジャスト1万円。組み立てて早速聴いてみましたが、明らかにCDと違う音の温かみ。そして、何よりも安定した音程。掛けたのは最初に聴くならこれと決めていたオーレル・ニコレが吹くバッハのロ短調のフルート・ソナタですが、出だしの音を聴いて、久々に鳥肌が立ちました。

大きさも以前のマイクロよりもひとまわり小さいですし、高さも半分くらいしかありませんから、ただでさえ狭い机の上が少し広くなった感じです。これでこれからは聴きたい時に聴きたいレコードが聴けるのだと思うと、とても幸せです。

因みに古いプレーヤーですが、関西に奇特な友人が居りまして、嫁に出すことになりました。学生時代、下宿でこのマイクロのプレーヤーを囲んでよく一緒にレコードを聴いたもので、そういう意味では広い意味で共有していたものだと言えなくもありません。きっと可愛がって貰えることでしょう
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