Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

印籠継ぎ 穂持ち側

2007年04月03日 | ロッドビルド
印籠継ぎ部分の加工に取り掛かります。

使うパーツは3つに分かれていて、写真の上側左が穂持ち(ティップ側)、右が手元(ベリー側)です。下側に見えているのは印籠芯です。この印籠芯の両端を削って、穂持ち側は接着、手元側は抜き差し出来るようにします。ルアーロッドの印籠継ぎとは芯を接着する側が反対ですね。

まず穂持ち側を加工しますが、差し込む長さはちょうど節が見えている手前まで、約3cm分です。印籠芯の外側と穂持ち側の内側と、どちらをどのくらい削れば良いのかは分らないのですが、印籠芯のちょうど継ぎ目に当たる部分には金属製の中芯(込み芯)が入っているので、恐らくここは印籠芯の外側をメインで削って、穂持ち側のすげ口の内側はかるくさらうだけにした方が良さそうです。



穂先を継いだ時と同じように、まず穂持ち側のすげ口の口割れを防ぐために、絹糸を巻きます。



次に印籠芯ですが、穂持ち側に埋め込む長さ約3cmのところに鉛筆で印を付けます。



ここから削りに入るのですが、やってみると結構時間が掛かりました。夜中静まり返った家の中に響き渡る竹を削る音。 削ってはすり合わせ、すり合わせてはまた削ることを繰り返し、こんな形になりました。



穂持ち側にぴったり3cm入るようになったところで完成です。



明日はいよいよ、印籠継ぎの手元側に掛かります。今回は節の手前までだったので内側を削る作業も楽だったのですが、手元側は埋め込む長さが節を抜いて約11cm、相当難物だと思っています。頑張ります。


コメント    この記事についてブログを書く
« 穂先 + 穂持ち | トップ | Spider 完成 »

コメントを投稿