実は私、もともとチーズは苦手です。
小学校の頃の給食に付いて出てきたあのチーズが大嫌いで、いつも見つからないように友だちにあげたりしていたのですが、それが出来ない時、残すと先生に叱られるので嫌々牛乳で流し込んでいたことがトラウマになっています。
大人になって、ピザに乗っているとろけるチーズや、パスタにかけるチーズは食べることが出来るようになりましたが、それでもまだ、いかにも「チーズ」という塊のチーズはずっと苦手でした。
ところが先日あるBarで、こんなのもありますよと出されたのが、チーズに粗挽きの黒胡椒を練りこんだもの。クラッカーに乗せて食べてみるとあら不思議、イケるではありませんか。チーズ独特の臭いはありますが、それを胡椒の良い香りが見事に和らげています。自分の食わず嫌いを大いに恥じたのでした。
チーズも製法や原材料によって色々種類があるのでしょう。不勉強でそこら辺はよく知らないのですが、それ以来ともかくこの胡椒入りのチーズを探して、デパ地下を歩きまして、ようやく見つけたのが写真のチーズ。クラッカーと一緒に買ってきまして、晩酌のお供にしています。
フランス語で「胡椒」を意味する「ポワブル」というのが正しい名前とか。売り場には他にもにんにく風味やら何やら、次にトライしてみたいと思うチーズがたくさん並んでいました。こうして食の幅が広がっていくのはとても楽しいことですね。
チーズはやはりワインとの相性から発達してきた食品のような気がします。「ブルーチーズとワイン」の関係は「フナ寿司のような発酵系の食品(納豆、くさや等々)と日本酒」の関係に置換えることが出来ると思うのですが。
マグロの赤身と日本酒。これは抜群の相性ですね。
私は日本酒はあまり飲まないのですが、ワインやウィスキーで言うと
やはりチーズは外せない気がします。
それなのに今まで食わず嫌いだった訳で、そのBarの住人に言わせると、
鼻をつまんで酒を呑んでいたようなもんだと・・・。
今宵もポワブルを肴にもう1杯やるところです