アーサー・アップフィールドの The Sands of Windee(1931年)読了(邦題『ボニーと砂に消えた男』)。
舞台はオーストラリアの田舎町。元警官のマークスという男が町を訪れた直後、乗っていた車だけを残して砂丘で忽然と姿を消した。手掛かりもなく迷宮入りかと思われた難題に、クイーンズランド州警察きっての切れ者が挑む・・・。
邦題の「ボニー」は、このシリーズの主役ナポレオン・ボナパルト警部の愛称。そんな彼が、ようやく事件を紐解いたと見られた矢先に突きつけられる現実。
長らくこうしたミステリー物を読んできたが、探偵が牧師に懺悔するという終わり方は初めてかも。だから重苦しくて嫌な終わり方かと言われれば決してそうではないのだが、途中の心理描写や情景の書きっぷりが丁寧すぎて(ここは英国流の感じがする)正直途中は結構すっ飛ばした。
シリーズ物で30編近くあるそうだが、もうお腹いっぱい。次の作家行きます。
Arthur W. Upfield,
The Sands of Windee
(Kindle)
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