上野の東京都美術館。数年前にリニューアルして以来、見応えのある展示が続く。
今回の「ティツィアーノとヴェネツィア派展」は、時間軸で見ると1500年初めからわずか100年間、そこに綺羅星のごとく輝くルネサンスの作品が並ぶ。
ティツィアーノ円熟期の作品のビロードの質感や、髭や顔、手の皺にいたるまでの微細な表現。パルマ・イル・ヴェッキオの「人間が主役よ」と言わんばかりの妖艶な目線。そして実は一番楽しみにしていたヴェロネーゼの聖家族、その柔らかな色彩表現と動きのある構図。
(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「教皇パウルス3世の肖像」1543年、カポディモンテ美術館蔵)
(パルマ・イル・ヴェッキオの工房「女性の肖像(スキアヴォーナ)」1520年頃、ウフィツィ美術館蔵)
(パオロ・ヴェロネーゼ「聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者聖ヨハネ」1565年頃、ウフィツィ美術館蔵)
どこを取っても見応え十分のこの展示。上野の近くに行かれたら是非お運びあれ。
ティツィアーノとヴェネツィア派展
2017年1月21日~4月2日
東京都美術館(巡回はなく、東京のみの開催)
ティツちゃんだけでもイイデスネ
更にヴェッちゃん
更に更にヴェロちゃんの聖家族まで
逢えるなんて羨ましいナー
文ちゃん拝
出展されている作品の目録を見ていたところ
ウフィツィのこの聖家族があると知り、
一番楽しみにしていました。
しかも、全展示の最後の最後にこれがあって、
見た瞬間、力が抜けそうになりました・・・
会期はまだまだ長いので、もう1回くらい
行きたいと思っています。