普段この手の本や人の編集したアンソロジーは読まない方ですが、結論から言うと、この本はとても楽しんで読みました。
作家や批評家、医者に政治家まで、様々な分野の71人が「自分の人生を変えた本」を1冊ずつ選んでいるのですが、選ばれたその本もさることながら、それに付されたエッセイが秀逸です。それは必ずしも本の内容を紹介しているのではなく、その本に出会った時のエピソードや自分の来し方等々、それをそれぞれの言葉で綴っています。
因みに最多投票は To Kill a Mockingbird(3票)、次点が The Great Gatsby と The Catcher in the Rye でそれぞれ2票。つまり、それ以外の本はそれぞれ別の人に1冊ずつ選ばれているということ。加えて、巻末に二人の編者によるオススメ本リストなんかもあり、パラパラ見ているだけでも全く飽きず、そうこうしているうち全部読めてしまいます。
自分の知らない本も多いですが、昔読んでそのままになっている本もたくさんあり、久しぶりにまた読み返してみようかな、という気にさせられました。本好きの方にはオススメします。
The Book That Changed My Life: 71 Remarkable Writers Celebrate the Books That Matter Most to Them
(Gotham Books)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます