ポール・オースターの Moon Palace 読了。
人類が初めて月の上を歩いた年(1969年)の夏、大学生のマルコは不思議な体験をする。
この世に偶然などというものはなく、全てこれ必然の成り行きである、とまでは言わないが、フィクションと分かってはいながらも最後まで楽しく読めた。
その理由はまず、英語それ自体の美しさ。やや古風な文体ながらも、無駄がなく、ひとつひとつの言葉が丁寧に選ばれている感じがする。
よく練られた文章ほど見た目にはシンプルで、読めばそのまま順に頭に入る、その見本のような本。
Paul Auster,
Moon Palace
(Faber & Faber)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます