Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

コーネル・ウールリッチ/Black Alibi

2018年04月29日 | 

コーネル・ウールリッチの Black Alibi(1942年)読了(邦題『黒いアリバイ』)。

女優のキキはアメリカではパッとしないが、南米のこの街では有名人。ある日、マネジャーであるマニングの提案で、一匹の黒豹を連れてカフェに行く。が、ペットとして育てられ人慣れしているはずのその黒豹が、なぜか突然逃げ出してしまう。

警察の懸命の捜索にもかかわらず黒豹の行方は分からないまま、やがて若い女性の惨殺死体が見つかる。一人、また一人と被害者が続くなか、警察とともに黒豹を追うマニングだったが、何か引っかかる。そして決死のトラップを仕掛けるのだが・・・

ウールリッチを読むのはこれが3作目。恐らく短編の方が得意なのだろう、短いプロットに肉付けして長編にしたような書きっぷりはやや冗長。

それでもラストのマニングの反撃と息詰まるどんでん返しはスピード感抜群で、しっかり楽しめた。ウールリッチ、これにて満腹。

Cornell Woolrich,
Black Alibi
(Kindle)

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