普段からこの手の雑誌はあまり(というか、ほとんど)買わないのですが、たまたま電車の移動があった時に本屋の店頭で見つけたので、買ってみました。
バーに何を求めるかは人それぞれで、それは勿論お酒の好みという点でもそうですし、空間や雰囲気、全ての点で万人受けするようなバーは、バーというものの性格上、あり得ないと思っています。
一方でこういう特集が、バーを敷居の高いものと思っている方々への手引きとなれば、それはそれで意味があると思いますし、これを読んで「よし、今度はあそこのバーに行ってみよう」というのも勿論アリだと思います。
紹介されているバーは、知っているところもあれば知らないところもあり、「おや、あの店でセコンドをやっていた○○さんが自分のお店を持ったんだ」という発見もありました。今回は特に20代後半から30代までの世代のバーテンダーさんのお店が中心だったので、そう言う意味で「20年付き合える」というコンセプトなのでしょう。
そういう点では私なんぞは既に少し世代がズレているのかも知れませんが、個人的には、自分がそのお店(というよりも、バーテンダーさん)との関係を大事にしたいと思っているバーは、この特集の中にはほとんど出てきませんでした。
これまた全く個人的な戯言ですが、本当に大事なことは教科書には載っていませんし、人から簡単に教えて貰えることでもありません。そこを慮るのが人と人との距離感、機微というものだと思うのですが、そこがうまく伝わらないなぁと思うことが、最近随分増えました。歳を取るということはこういうことなのかなぁと、若輩は若輩なりに、悩んだりします。
そういうことを一切合財うまく受け止めるのがバーテンダーさんなんだなぁと、渋谷の「コレオス」で大泉さんのお顔を拝見するたびに、思います。同時に、上に書いたようなことで悩んでいる自分が、いかに了見の狭い未熟者かと。
まだまだ修行です・・・
この話の根底の部分ではものすごく共感できる部分があります
残り時間を気にするようになったからかなぁ・・・
もっと良くしようとか、もっと良くなりたいとか、
そういう気持ちがあったればこそと自分を慰めてみても、
何だかうまく心の整理が付かないことが多いのです。
・・・仰る通り、折り返しを過ぎたからかも知れませんね。
ご贔屓の店が紹介されていないことは
イイコトだと思います。
紹介されると先ず店の雰囲気が変わります。
すべてのお店とは言いませんが
安心して御自分のペースを続けて下さい。
実は既にそうなってしまったバーが何軒かあります。
敷居が低くなるのはある意味では良いことですが、
一方で、お行儀の悪い酔っ払いや頭でっかちが増えるのも
これまた事実です。
やはりバーは一人こっそり行くのが吉かと