Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

アルコール洗浄

2007年03月12日 | ロッドビルド
下記のようなご質問を頂きました。

> コーティングに使った注射器をアルコールで洗浄しているのですが、
> コート剤がどうもきれいに落ちません。
> みなさんどのような工夫をされているのでしょうか?

私も以前ちょっと苦労したことがありますので、参考になるかどうか分かりませんが、まず私のやり方を書いてみます。恐れ入りますがみなさん、お読み頂いた後で「自分はこうしている」「こんなやり方もあるよ」というのがありましたら、コメント頂ければ幸甚です。

まず私は、コーティングをする際には、写真のようにカップを2個と注射器を用意します。以前はカップも1個だけ使い、アルコールで洗浄して使いまわしていたのですが、やたらと紙(ティッシュ)を使うこと、注意していても手を汚してしまうことから、カップだけは使い捨てにすることにしました。

注射器でコーティング剤を計量し、カップに入れて攪拌し、コーティングをします。問題はここから先、後始末のやり方です。

①私はまず、もう1個のカップにアルコールを入れ(深さ2cmほど)、
 筆を洗います。
 (言い忘れましたが、私は筆も使いまわしています。)
②そしてその後、注射器でアルコールを吸い上げては吐き出す、
 というのを3~4回繰り返します。これを2本とも行い、
 そのアルコールは捨てます。
③カップを拭いた後、もう一度同量位のアルコールを入れ、
 ①と②を繰り返します。
④その後、注射器の可動部分を抜いて、先端のゴムの部分を
 アルコールに漬けて洗い、ティッシュで拭きます。
⑤もう一度注射器を空で抜き差ししたり振ったりして、
 内側に残ったアルコールを飛ばします。

以上が私のやり方です。因みにこの洗浄に使ったカップは、次のコーティングの時にコーティング剤を攪拌するのに使っています。

以前、このブログからリンクさせて頂いているスイッチョンさんとも意見交換させて頂いたのですが、この使いまわしが原因かどうかは分からないのですが、コーティングの表面に油が浮いたような状況になったことが何度かあります。いまだに本当の原因は特定出来ていないのですが、上記のやり方で洗浄するようになってからはそのような現象は起きていないので、このやり方を続けています。

変数を減らすという意味でも、カップや筆、注射器をアルコール洗浄で使いまわすのを避けるべきという意見もあるかと思いますが、一方でそれらもタダではありませんしゴミも増えますから、私のような貧乏性の人間は、ついうまく使いまわすことを考えてしまいます。

ということで、みなさんも他に何かご意見やアイデアがありましたら、ご教示下さい。よろしくお願い致します。

(3/13追記:言い忘れましたが、私が使用しているコーティング剤は、2液性のエポキシコーディング剤です。)

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
張本人です (山本)
2007-03-12 23:57:12
 丁寧な説明+写真までつけていただきありがとうございました。
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エポキシですか? (はし)
2007-03-13 01:05:09
僕は2液式のエポキシ接着剤を使うときは

ジッポーオイルやベンジンなどのホワイトガソリン系の

ものを洗浄やはみ出した分の拭き取りに使ってます。
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ご質問ありがとうございます (魚花(携帯))
2007-03-13 11:36:28
>山本さん
私のやり方以外に良い知恵が集まると良いですね。
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エポキシです (魚花(携帯))
2007-03-13 11:38:06
>はしさん
書き忘れてました、エポキシです。
ジッポオイルも使えるのですね。私はブランク塗装の時の油落としにしか使ったことがありませんでした。
情報ありがとうごさいます。
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Unknown (ろどらん)
2007-03-13 13:03:08
カップを作る際に離剥剤が使われているはず。
コレがカップに残ってると弾く原因になるようです。
面倒な作業が大嫌いなオイラでもカップや筆はアルコールで洗ってから使ってます。
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私は (capri@W-ZERO3)
2007-03-13 13:10:10
まずシリンジの洗浄ですが、魚花さん同様に燃料用アルコールを使います。使う量としては、一回分で20ccほどです。これを2回繰り返します(吸入排出とも20回程度)。3回目は吸入のみにして排出はカップに戻さないようにしています。これをアルコールが無くなるまで続けます。吸入時及び排出時とも勢いよくして、アルコールの流動スピードがなるべく速くなるようにしています。また使用しているシリンジがゴムを使っていないタイプなので、洗浄も楽ですしコーティングの表面に油が浮いたような状況になるというようなトラブルも経験ありません。

容器(ミキシングカップ)の洗浄は、エポキシが残っている状態でアルコールを入れて洗浄するということはしません。残ったエポキシが完全硬化した後に、ミキシングカップを指で変形させ剥がれた後に取り除きます。内面に残ったエポキシはニードルにて取り除きエアブローします。

自動車整備や塗装ガン洗浄もそうですが、洗浄材は惜しみなくたっぷり使用することを心がけています。
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洗ってから (魚花)
2007-03-13 19:34:00
>ロドさん
言われてみれば、私は新しいカップを使う時、
何もせずそのまま使ってました。やはりサラでも
洗ってから使った方がよいですね・・・。
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さすが専門家! (魚花)
2007-03-13 19:38:39
>capriさん
詳細のご説明、ありがとうございます。
そこまで気を遣っておられるとは、さすがです。
ゴムの無いシリンジがあるというのは話には
聞いていましたが、お使いだったのですね。
カップも、エポが硬化してから剥がして捨てるとは
目からウロコです。
いやぁ、恐れ入りました。
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参考になります (山本)
2007-03-14 23:12:28
 コメントを寄せていただいた皆様、大変参考になりました。今週末はコーティング!
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頑張って下さい (魚花)
2007-03-15 00:14:07
やっぱりコーティングの仕上がりが一番緊張しますよね。
綺麗に仕上がるのをお祈りしています。
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