E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第17作、Some Slips Don't Show(1957年)読了(邦題『スリップに気をつけて』)。
依頼人はフィッシャーという男。金持ちだが見るからに神経質で落ち着きがなく、しきりに指をポキポキ鳴らす癖がある。何でも2週間ほど前、サンフランシスコの展示会に行き、その後のパーティで飲み過ぎて、気づくと若い女性の部屋で目が覚めたと言う。そしてあろうことか、それをカミさんにバラすぞと脅迫の手紙まで来たらしい。
早速ラム君はサンフランシスコに飛び、フィッシャーが一緒だったロイスというその女性、そして手紙を送ったカドット(実は離婚したロイスの元夫)の居場所を突き止めるのだが、そこに踏み込むと何とカドットは銃で撃たれて死んでいた・・・
例によってラム君自身が殺人犯に疑われかねない状況で、起死回生の一発。ったく毎度毎度心臓に悪いなぁ・・・それでも最後にきちんと着地するのは見事としか言いようがない。
A. A. Fair, a.k.a. E. S. Gardner,
Some Slips Don't Show
(Kindle)
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