Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

クレイグ・ライス/The Right Murder

2024年04月03日 | 

クレイグ・ライスの The Right Murder(1941年)読了(邦題『大あたり殺人事件』)。

大晦日の夜。前作で結婚式を挙げたジェイクとヘレンがハネムーンに旅立ち、マローンは一人寂しく酒場で飲んでいた。とそこへ突然見知らぬ男が現われ「マローン!」と言いながら小さな鍵を手渡し、そして息絶えた。

その後訪れたモーナの屋敷で、招待客の一人が殺された。しかもその彼も死の直前にマローンに連絡を取ろうとしていたらしい。二人の死に何か関連が?それとも単なる偶然か・・・。

これは全くの個人的な感覚で、極端に言い過ぎかもしれないけれど、細かいことを緻密に隙なく丁寧に練り上げるのが英国流とすると、細かいところに多少無理はあっても強引に押し切るのが米国流。

どちらが好きとは言い切れないが、気晴らしに時間(や仕事や辛いこと)を忘れて楽しめるのは間違いなく後者。時々行ったり来たりすると特にそれを感じる。クレイグ・ライス、もう1作行きます。

Craig Rice,
The Right Murder
(Kindle)

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