John Green の The Fault in Our Stars 読了 (邦題 『さよならを待つふたりのために』)。
甲状腺がんが肺に転移した少女 Hazel と、骨肉腫で片足を失った少年 Augustus。二人のティーンエージャーの儚くも美しい物語。
余命いくばくもない二人がアムステルダムの運河沿いのレストランで食事をする場面があるのだが、何世紀も前から変わらぬ街並みと、開けた瞬間に泡が立ちのぼりやがて消えゆくシャンパンとの鮮やかな対比。若者特有のつっぱりや反抗、時に頭でっかちの詩的な暗喩、等々が、等身大かつ美しい文章で綴られる。
ハッピーエンドではないけれど、じんわり来る、そんな本。
John Green,
The Fault in Our Stars
(Penguin)
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