アメリカのAmazon.comに注文していた第6集が届きました。
注文した時には1ヶ月~2ヶ月掛かると表示されていたのですが、先週の出張中に届いていました。だいたい2週間くらいで届いた計算になります。
これで全6集が揃いました。
こうして見てみると、どのジャケットも女性の手の部分のアップになっていますね。
それにしても、どのCDを聴いてみてもその音楽は溌剌としていて、エネルギーに溢れています。かと言って、新しいことをやり過ぎて過激なところばかりが目立つような、そういうアルバムでもありません。
統制の取れた自由奔放さ、とでも言えばよいでしょうか。古くて新しい、その魅力。
以前、NHKのテレビ番組で、サックス奏者の平野公崇がバッハの楽曲をベースに即興演奏をするに当たって、インタビューで「バッハの時代は、今よりももっと自由な空気に溢れていたと思うんです」というようなことを言っていました。
それは当時、楽譜に書かれたことをベースに、アドリブで細かい装飾を加えた演奏をすることが一般的だったことを踏まえてのことですが、このカフェ・ツィマーマンの演奏を聴いていると、平野公崇のこの言葉をよく思い出します。
考えてみれば、当時の聴衆にとってバッハのカフェ・ツィマーマン(ややこしいですが、当時ライプツィヒにあったコーヒーハウスのこと)での演奏はまさに最新の音楽。そのわくわく感を現代に再現するかのようなこの連作は、当面私のお気に入りリストの上位に君臨してくれるでしょう。
さまざまな楽器による協奏曲集第1~6集
カフェ・ツィマーマン(日本語解説付 6CD)
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