Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

京都逍遥 (その3)

2013年11月08日 | 

明けて3日の日曜日。

翌日の朝には京都を発つ予定なので、フルで一日過ごせるのはこの日だけ。

朝は少しゆっくりし、まずは蹴上へ。疏水のほとり、煉瓦作りのアーチをくぐると、そこはもう南禅寺。

その塔頭のひとつ、金地院。入口で「これからちょうど特別拝観のツアーが始まりますけど、どうしますか?」と聞かれたが、目的は庭なのでそれは遠慮し、池のほとりをぐるっと大きくまわる。

まわっているだけなのに、まるで深い森のなかを通り抜けたかのような錯覚に陥る。



そして、鶴亀の庭の前で。



この時、恐らく他のお客さんはみな特別拝観のツアーに行ったのだろう、人は誰も来ず、二人無言でしばし休憩。



                    

金地院を出て南禅寺に入ると、さすがにここは人が多い。山門をくぐり、



左手に抜けて、観光客が行列している奥丹の前を通り、永観堂へ。ここも紅葉はまだまだ先。



                    

この日の天気は午後から雨予報。それまでの間に絶対に歩きたかったのがここ、哲学の道。



ところどころの紅葉を拾いながら、



やがて懐かしい下宿先。昔とちっとも変ってないなぁ。



そのままぶらぶらと歩き、



ふと目についた甘味処、「五建外良屋(ういろ)」。

こんなところに店があるとはこれまで全く知らなかったが、さすがは五建、わらび餅も水無月も抜群。







                    

五建を出てさらに北に向かい、少ししてから山側へ。



法然院。

お酒は飲んでませんからねぇ。



庭をぐるっとひとまわり。昔も今も、ここは別世界。





                    

法然院から坂を下り、そろそろお腹がすいてきたなぁというタイミングで、

「確かここ曲がるとあるはずだよ」



銀閣寺道の「名代おめん」。たまたま私たちは1組待ちで入れたが、出る頃には店の外まで長蛇の列。相変わらずの人気店。



うどんの「御麺」が訛って「おめん」となったらしいが、柚子の香りに包まれたつやつやのうどんを



薬味を入れたつゆにつけて食べる。





少し味を変えたい時はこれ。



天ぷらも添えて、



あー美味い。変わってないなぁ。

来る時から「どこかで蕎麦かうどんは食べたいね」と話していたのだが、結局はここに来いということだったのだと気付く。

                    

この辺りからやたらと人が増えてきたことに恐れをなし、銀閣寺の参道だけは歩き、



下りる途中で買い食いし、



そのまま哲学の道の終点へ。



ここから次の目的地に向かおうとタクシーに乗った途端、百万遍の手前辺りで雨が降り出す。

なかなかナイスなタイミング

<その4へ続く>

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4 コメント

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残念 (文泉)
2013-11-09 01:24:40
魚花さん

確か金地院には等伯の水墨の障壁画が
あったはずです。

法然院の須弥壇上の花花はいかがでしたか?

いわゆる哲学の道は様変わりのため、
ご無沙汰しています。

その4は北白川周辺のラーメン激戦区ではなく、
慈照寺の書院でもなく、
橋本関雪の作品かな?

文泉
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文泉堂さん (魚花)
2013-11-09 04:16:34
金地院の等伯は何年か前に上野の国立博物館に来ていたのをたっぷり観たことと、
ガイド付きでまわるのは性に合わないことから、今回はパスです。

法然院もお庭だけ。

予め申し上げておきますが、その4もそんな文化的なものはなく、
食べ物の話ばかりです
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下宿先!? (かっしー)
2013-11-09 10:38:40
修行僧だったん?(笑)

いやー、下手なガイドブックに頼るより、
断然素晴らしい内容ですな。。。

五建外良屋の水無月って、紫陽花的なビジュアルだからかね?
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かっしーさん (魚花)
2013-11-09 21:35:51
たまたま知り合いの伝手があってね。

禅寺だったので朝は本堂で座禅・・・
・・・と意気込んだが、3日で脱落

むかし行ったことがあるところをまわっきた
だけなんだけどね・・・それでも十分懐かしい。

水無月って、6月に食べると悪疫や災難を防ぐ」
んだってさ(五建外良屋HPより)
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