職場の某先輩の言葉を借りると、仕事をしていて電池が切れる、もしくはカラータイマーが鳴り出すタイミングが、自分の頭で思っている以上に早くやってくる気がする今日この頃。思い立って美術館をハシゴする。
1軒目は新宿の損保ジャパン日本興亜美術館。「樹をめぐる物語」というタイトルでフランスの風景画の展示。
テオドール・ルソーやデュプレ、コローやドービニーのバルビゾン派からポスト印象派まで、初めて知る画家の方が多く、蒙を啓かれるとはまさにこのこと。
(カミーユ・コロー「エトルタ近くの風景」1872年、フォン・デア・ハイト美術館蔵)
(フェリックス・ヴァロットン「オンフルールの眺め、朝」1912年、オワーズ県美術館蔵)
フランスの風景 樹をめぐる物語 -コローからモネ、ピサロ、マティスまで-
2016年4月16日(土)~6月26日(日)
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
ヴァロットンを最初にご紹介下さったのは
魚花師匠でした、
折々の自己の心情に叶った表現方法を
採用しているように思われます。
時には2種類ないしそれ以上の手法を
用いているような気がしますが?
師匠はどのように推測されていますでしょうか
なにはともあれ興味深深の作家です。
文泉
彼の作品はこれほど気にはならなかったと思います。
これはヴァロットン展の時の解説にもありましたが、
フランスに外国人としてやって来て、自ら描くのみならず
美術批評もやっていたらしいですから、いろいろな技術や流派に
いち早く接していたんだと思います。
そのためでしょうか、描く対象に応じて複数の視点や
描き方を変える等、実験的な作品が多いのでしょう。
このオンフルールの風景画も、影がない平面的な描き方や
遠近感の出し方が独特で、なかなか面白いです。