高校の授業で原仙作の『英文標準問題精講』や『二十世紀英米名文選』に触れた方は多いと思うが、私はもっぱら後者。特にその巻末の各作家の略歴や代表作の紹介は秀逸で、いずれ(受験が終わったら)読みたいと思わせるものばかりだった。
『クマのプーさん』で有名な A. A. ミルンもその一人。断片的に読んだその随筆の中で Year In, Year Out というタイトルだけはどうしても忘れられず、いつか手に入れたいと思っていたのだが、今回ようやくゲットした。
出版されたのは1952年、ミルン御年70歳。これはアメリカで出版された初版で、さすがにカバーは草臥れ果てて開いた瞬間ぱっくり割れてしまったが、長い間本棚に挟まったままだったのだろう、背表紙以外はヤケも少なく、中身は無傷。
古本は日本でもアメリカでも同じ匂いがするんだなぁと思いつつ、カバーは裏から補修テープできっちり補修。
因みに挿絵は『クマのプーさん』と同じく E. H. シェパード。読むのが楽しみ。
A.A. Milne,
Year In, Year Out
Illustrated by E. H. Shepard
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