アントニイ・バークリーの Trial and Error(1931年)読了(邦題『試行錯誤』)。
ある日トッドハンター氏は医者から、動脈瘤で余命いくばくもないと宣告される。独り身で家族もおらず気ままに生きて来たトッドハンター氏だが、どうせ死ぬならその前に何か意味のあることをしようと友人に相談する。すると皆が口々に、世に害を与える悪い奴を殺せと言う。なるほどとその気になるトッドハンター氏。果たして彼は首尾よく殺人を犯したのだが、事態は思ってもみなかった方向に転がり始める・・・。
誰が何をどこまで知っているのか、知っていることだけで推理すると、こうも違う結論が導かれるものかと、何だかミステリー小説そのものを嘲笑うかのようなプロット。それは作者がいつもその陰でアッカンベーをしているような、皮肉とユーモアに溢れている。
しかーし。その構想と組み立てには感服するが、読みながら途中で投げ出したくなったことも数知れず、ともあれ最後まで読み切ってお腹いっぱい。次また別の人行きます。
Anthony Berkeley,
Trial and Error
(Kindle)
ある日トッドハンター氏は医者から、動脈瘤で余命いくばくもないと宣告される。独り身で家族もおらず気ままに生きて来たトッドハンター氏だが、どうせ死ぬならその前に何か意味のあることをしようと友人に相談する。すると皆が口々に、世に害を与える悪い奴を殺せと言う。なるほどとその気になるトッドハンター氏。果たして彼は首尾よく殺人を犯したのだが、事態は思ってもみなかった方向に転がり始める・・・。
誰が何をどこまで知っているのか、知っていることだけで推理すると、こうも違う結論が導かれるものかと、何だかミステリー小説そのものを嘲笑うかのようなプロット。それは作者がいつもその陰でアッカンベーをしているような、皮肉とユーモアに溢れている。
しかーし。その構想と組み立てには感服するが、読みながら途中で投げ出したくなったことも数知れず、ともあれ最後まで読み切ってお腹いっぱい。次また別の人行きます。
Anthony Berkeley,
Trial and Error
(Kindle)
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