Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

洗練 (Brown Jug)

2009年02月21日 | お酒・飲み物

バーに行く楽しみは人それぞれですが、バーのカウンターはバーテンダーさんにとって言わば舞台。その所作を眺めつつお酒を楽しむのもまた乙なものです。

恵比寿駅の東口、坂を下りたところの五差路から少し入ったところにこのバー、Brown Jugはあります。このお店を初めて訪れたのはもう10年くらい前になるでしょうか。頻繁に通ったり間が空いたり色々ですが、それでもいつ訪れても昨日来たばかりのように寛げる、私にとってはとてもありがたい存在です。

この日も随分久しぶり、前回訪れてから1年以上日が経っています。それでも扉を開けると、いつもの懐かしい笑顔。そして、カウンターの向こう側で見せる、美しい所作。ますます磨きが掛っています。

他で少し飲んできたことを告げ、1杯目はフレッシュフルーツを所望。出されたのはイチゴを使ったノンアルコールカクテル。



お互いの近況を報告し、そう言えばかれこれ10年、お互い歳を取ったもんですねと笑い合います。

2杯目はショートのカクテルを所望。シェイカーを振るその美しい所作を独り占めするとは何と贅沢なことでしょう。



フレッシュのライムが効いた、文字通りキリッと尖ったギムレットです。

そしてラストは思い出のシングルモルト。



ローランドの雄、Rosebankです。実はこのボトルには思い出があって、10年ほど前にこのバーテンダーさんと一緒にバー巡りした時、私がえらく気に入って、とあるバーにお願いして取り寄せて頂いたことがあります。今日私が座ったカウンターの正面にこのボトルが置いてあったのも何かの縁でしょうか。

今日改めて感じましたが、カウンター越しに見るバーテンダーさんの所作というのは、それがただボトルを取るしぐさであれ氷を割るしぐさであれ、はたまたグラスを取ってカウンターに置く動作であれ冷蔵庫の扉を閉める動作であれ、美しいに越したことはありません。それが行き過ぎると妙に芝居がかったりナルシストじみたりして、変に押しつけがましかったりすることも多いのですが、こちらのバーテンダーさんを見ていると、動きが極めて自然なうえに無駄がなく、それが加齢とともに洗練されているように感じます。

因みに彼は私と同い年ですが、この差はいったい・・・(以下略)



Bar & Dining BROWN JUG
渋谷区恵比寿4-8-10
コンフォートEBISU 1F
03-3473-0249

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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うらやましい(^^) (ナベ僧)
2009-02-23 22:49:41
素敵ですね。
通えるバーがあるなんて
なんて羨ましいことでしょう。
お洒落だなぁ~。
私もそんな場所が欲しいです。
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ナベ僧さん (魚花)
2009-02-23 23:41:30
決して数は多くはないんですが、
幸い何軒か居心地のよいバーを知ったので、
会社の帰りに時々気持ちをリセットしに行きたくなります。
決して真っ直ぐ家に帰りたくない訳ではないのですが(笑)
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