P. D. ジェイムズの An Unsuitable Job for a Woman 読了。
こんなにかっちりしたイギリス英語のスリラーは久々で、字面は簡単そうに見えて実は知らない単語が続く続く。しかも否定×否定で肯定とか、たいがいにしてくれんかなぁ
・・・と思う間もなく、新米探偵コーデリアの目で見た個々の登場人物の細かな描写と、ポツポツと点で張られたプロットがやがて線になり面になっていくスピード感が心地よい。
最後の最後に本家のダルグリッシュ警視まで登場し、なかなか味のある終わり方をするのだが、チャンドラーのハードボイルドとは少し違った含みというか味わいというか、ともかくニヤっとしてしまう。
コーデリアのシリーズにはもう1作あり、そちらも楽しみ。
P. D . James,
An Unsuitable Job for a Woman
(Faber)
数10年に小泉喜美子訳で読んだ記憶が
かすかにあります。
ハードカバーが高価で手がでず、
G.Kチェスタートンのペーパー版を入手しました。
その後
なぜかE・Sガードナーの警部ものや私立探偵もの
にはまり、特に田中小実昌訳を楽しんでいました。
以上は学生時代の思い出でした。
文泉
今でも翻訳が出ているようです。
G.K.チェスタトンもE.S.ガードナーも名前だけ知っていて(後者のペリー・メイスンシリーズすら)読んだことがないので、
少しかじってみますね。
そのとうりです。
小泉さんの訳「女には向かない 」は生島さんの
連れ合い当時の作品だったと思います。
ご存知のとうり
E.Sガードナーは数種類のペンネームを
使い分けています。
文泉
ペリー・メイスンを2冊、発注しました。
このところ極めて深刻な本か、もしくは極めて気楽な本か
どちらかしか読んでいないのですが、気楽に割り切って
そういう本読みもまた面白いなぁと思う今日この頃です。
またご報告します