今日の午後、松戸市にある「竿かづ工房」へお邪魔。
ここは「竿かづ」の銘を持つ江戸和竿の工房で、これまで何度かその素材を分けていただいているが、直接伺ったのは今回が初めて。
写真は先代「竿かづ」萩原一男氏の手になる和竿作りのバイブル(昭和61年初版)だが、現在の工房を率いる永井さんに通していただいた工房はまさにこの写真のまま。
目的はカワハギ竿用の素材の注文。永井さんにはこれまでいつもお電話で教えを乞うていたのだが、今回は特に手本にしたい東光作のカワハギ竿をお見せした上で相談したかったこともあり、お休みにもかかわらず無理を言ってお時間をいただいたもの。
初めてお会いする永井さんは、お電話での丁寧な話しぶりそのままのお人柄で、使っている竿やリール、そして釣り方について会話しながら調子や寸法を決めていくのだが、さすがに話が速い。さらにクジラ穂や繋ぎ部分の加工、胴の磨き方や塗り方についても色々と貴重なアドバイスをいただく。
和竿だけでなくカーボン素材も扱っておられ、私も自分で組んだ竿をお見せしたこともあり、竿の素材や調子、釣りのトレンドに至るまで話は尽きず。途中で、恐らく普段は外部の人間には決して見せない竹の保管庫(冒頭の写真の奥の本にある)も見せていただき、竹の種類や節の詰まり具合等、実物を見ながら色々と教えていただいた。
注文した切組素材が出来上がるのは約1ヶ月後。勿論その時はまた直接工房に取りに伺うつもり。
竿かづ工房 ((有)つり具のニットウ)
千葉県松戸市大橋521-1
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