東京駅丸の内口の地下から、地下鉄東西線大手町へ通じる地下道。
この先にあるのは・・・。
階段があります。
下りてみましょう。
ん?
下りたと思ったら、また登るようですよ。
登りきった所から一枚。
下りたのにすぐまた登る。一見無駄なことのようにも思えますが・・・。
ということで、地下鉄駅のホームに下りて見ました。
おやおや、ホームの上に、何やら出っ張りがありますよ。
そう、この出っ張りの上が、先ほどの、下りたと思ったらすぐまた登るという階段なのです。
再びこの写真。
下りたと思ったらすぐまた登るというからには、もしかすると、写真の赤丸の部分に何かあるのでは?
そうなんです。実は写真の赤丸の向こうには、地下鉄丸ノ内線が走っていて、それを避けるために、このように通路の位置を下げているのです。
そしてこの写真。
写真の赤丸の上が、下がっている通路の部分に当たり、しかも、ホームの幅の分だけこのように出っ張らせていることから、東西線の走行に支障となることはないのです。
丸の内には多くの地下鉄が乗り入れ、都心の一大交通拠点となっていますが、東西線の工事に際し、先に開通していた丸ノ内線を避けるために、このように地下通路を下げざるを得なかったという経緯があったのだそうです。
この、下がったと思ったらすぐまた登る階段は、その名も「行ってこい階段」と呼ばれているそうで、「ブラタモリ」で紹介されて興味を持ったので、行ってみました。
書籍版によると、桑子アナも、この時以降、「地下鉄の駅にいても、『あの出っ張りはなんだろう』と気にするようになった」とのことです。