JR札幌駅南口。
昔から、道都である札幌市の鉄道の玄関口と言えば、札幌駅の南口でした。
現在のこの駅舎は五代目。
四代目までは地上駅(線路とホームが地上にある)でしたが、駅周辺の開発に伴う鉄道と道路の立体交差事業により、昭和63年(1988年)に一部の線路が高架化され、平成2年(1990年)に、線路が全面高架化されました。
その後も、かつての線路、ホームだった場所は、劇場用地やイベントスペースとして活用されていましたが、平成8年(1996年)秋から四代目駅舎の解体がはじまり、平成15年(2003年)に、商業施設も含めた再開発が完了し、現在の姿となりました。
こちらは、線路を挟んだ札幌駅北口。
今でこそこのような大きな駅舎になっていますが、高架化事業前までは、札幌市内の郊外にあるような駅と同じような小さな駅舎でした。
今でこそ、札幌駅南口と北口は、地上地下共に連絡通路が整備され、行き来が容易にできますが、鉄道高架化では、ごく限られた通路を通ってしか行き来ができませんでした。
その南口と北口とを結ぶ通路があったのが、現在のこのスピード写真機のある辺り。
地下鉄南北線さっぽろ駅の改札を出てすぐの場所ですが、子供の頃から鉄道が好きで、駅舎にも興味を強く持っていた私は、その通路を通って南口と北口とを往復するのが好きでした。
確か、つい何年か前まで、ここに連絡通路があったことを示す痕跡があったのだけど、今はそれもなく寂しい限り。
でも、それもまた、思い出として大切にしていきたい、今はそう思います。