FORTY THREE-SEVEN

43カーモデルとその他の事柄
その他の方がたぶん多い

New translation, old translation and I,

2016-04-02 06:00:14 | どうでもいいこと
書店を冷やかしていると
ハインラインの宇宙の戦士の新訳が出ていた
価格1000円也

コレは大学の頃買った、旧訳の文庫版
500円也
コレ買った当時は、文庫500円て高いなぁ
まあこれはページ数もあるんだけど
当時文庫っていると400円以下と言う感覚だった
今千円ですよ
昔はバイト一時間で、一冊以上買えたけど
いま、バイトの時給じゃ一冊買えない
本を読まなくなるわけだなぁ

こちらが新訳版
コレは、旧約版の口絵

コレをリニューアルしたもの
たぶん作者の頭にあるのは同じシーン

原語ではPowerdSuitとかSuitとかかれているらしいけど
MarauderSuitと言う記載を見たことがある
原語版読んでみたいな
そういえば、コペンハーゲンの本屋に
あったんだよなぁ
いまさら宇宙の戦士でもねぇだろう
ぬえのパワードスーツの絵も入ってないし
と言う感じでスルーしましたが
スルーすると後でほしくなると言う
大宇宙の原理がこんなところで働こうとは(笑)
でもねぇ 海外ではこのパワードスーツ
あまり重視されていないんですよ

初版の表紙

ダースヴェイダーみたいなバージョン
ベルトをつかんで戦友を救出するシーンがあるけど
これはソレができませんな

コミック版
うーん

コレもひどいと言うか、何も考えていない
ぬえ版はカプセルに入って降下する
Y字ラックという爆弾の投擲機
などの説明をよく画像にしていると思います
宇宙の戦士は何度か映像化されておりますが
どれも酷い出来と言うか
ハインラインの心が分かっていない
としか良いようがない作品ばっかしですね
一番酷いのが、日本のOVA版
ワタシ、リリースした会社の人から貰いましたけど
あまりにつまらないので、即座に捨てました。
ベーホーベン版の映画もね
映画としては面白いんだけど
バグとの直接の戦闘って、小説の中ではそんなに描かれていない
新兵訓練と、士官学校での話が主ですから
この本を持ってきてアクションモノを作ろうとすると
どうしてもこの本の持つ情緒的な部分は捨てざるを得ません
ソレがなんとも残念でした
Wikipediaには
1959年という、冷戦時代の真っ直中、ベトナムの情勢が戦争へ向けて大きく傾いていた時期に刊行された
とあるんですが ベトナムの混迷は19世紀からのものであり
確かにアメリカが直接的にベトナム戦争に巻き込まれていくのは1959年以降なんですが
戦争へと大きく傾くのは64年のトンキン湾事件事件以降です
どうしてもこの作品とベトナム戦争を結び付けたい人がいるようですね
確かにこのs気品はベトナム戦争のころ物議をかもしたようですが
書かれた時代を考えれば、コレは朝鮮戦争の影響下にあると考えるべきなんですが

長いマクラでしたが、
まあ、訳が変わったからといって
結末や内容が変わるものでもないんですが
肝心の訳はといいますと
これまた、微妙としかいい用のない内容でして
正確な訳なんだろうけど、せりふの訳とかがね
何か読んでいて違和感があるんですよ
旧約の記憶が邪魔していると言うのでもない
文章にこめられた感情を一切廃して
正確な訳をされていると言う感じ
Amazonでは
旧訳のモンキー野郎ども が
新訳では エイプども
に、なっているあたりがずいぶんつつかれておりますが
まあそれはそんな感情を代表してその部分を取り上げているんでしょうね
ワタシは旧訳版の”いりたまご”は新訳では
”スクランブルエッグ”になっていたのがうれしかった程度かな

こんなんだと




前に取り上げたコレがすごく不安(笑)

宇宙の戦士にインスパイアーされた作品といえば

この2冊ですが
老人と宇宙は傑作なので特にお勧めです
3作読んで最後の最後でひっくり返ることでしょう(笑)
結末は最後まで読まないこと

おまけ

降下前に艦内でかかる歌はたぶんコレ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする