『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

年初から2倍上海株式市場急騰の謎

2015-06-10 10:25:23 | 日記

上海株の急騰が止まりません。不動産市場の低迷を根拠に経済評論家はこぞってバブル崩壊を煽りました。筆者も安易にそれに乗っかっていましたが現実は違うようです。ダメだ。ダメだ。はバカでも言えますし儲かりません。現在日本で❝爆買い❞してくれている中国人観光客は今のところザックリ年間100万人、平均20万円お金を落としてくれ年間2000億円の経済効果をもたらしてくれています。では日本に特需をもたらす爆買いに限らず、自国の株を購入するお金はどこから出ているのか?給与所得からだけではないようです。グレー資金、株や不動産の売却益、ワイロなどのようです。欧米式の資本市場になれきっている日本人には当たり前の市場の透明性が無いのです。中国政府が一番触れて欲しくないのが『透明性の確保』です。ですから、AIIBや元の国際通貨加入を妨げるのが透明性であり、これは双方がどこまで妥協できるかにかかります。しかし、一つの国だけ特別ルールという訳にはいかず、さりとてギリシャ問題と同様に解決も出来ず、さまようことになります。コピー2で取りあげたようにMSCI採用が今回見送られ波乱があるかもしれませんが、巨額のグレー資金が運用先を失いさまよっているのも事実です。さまよいは方向感を失い市場に儲けるチャンスを生みます。

※グレー資金とは 日本であれば大半が税金で国に納めなければならない資金、日本ではほぼブラックマネー。

以下コピー1 BSプライムニュース 

秋元: 中国のGDP、1−3月期で前年同期比で7%の上昇にとどまる。一方上海株の急騰は目を見張るものがある。

反町: 時価総額では4月末で上海が東京を抜いた。東京586兆円、上海665兆円。

豊島: 怖いですね。ネズミの大群のごとく売りだ買いだと動く。ほとんどが初心者。若い人が株式ゲームのアプリでやっていきなりやる。日本市場は流動市場の7割が外国人投資家、上海は中国人の個人投資家、それも初心者というところが特徴だ。外国人投資家も一定の割合で入れる。制約は厳しいが、徐々に扉を開きつつあるところだ。

豊島: 上海で、個人投資家のセミナーを開いたが、場外では予想屋さんが予想をしている。兜町とは全く違っった景色だ。初心者にも関わらず信用取引。いきなりそこに入ってくる。業界もそれに合わせて増資をしてそのお金を信用取引の口座に貸してあげるということになっている。出す方もそういう形だ。株価が下がれば担保価値も下がる。そうなると追加担保を出すか、取引を縮小するしかない。いずれにしても連鎖的に株価が下がってくるという状況だ。どう見ても今年に入ってからの上げはバブルっぽい。相場に絶対と言えることはないが、ひとつだけ絶対と言えることがある。それは、上がり続ける相場はないということだ。上海の今の相場は、過剰流動性相場。PMIだとか成長率だとか中国のマクロ関係のデータが発表されるが、現状だとその数字が悪いと株価が上がる。緩和を強めるだろうという思惑からだ。もっと金利を下げるだろう、中央銀行、人民銀行が民間銀行に供給するお金を緩めるだろう。こういう思惑からだ

以下コピー2  【ニューヨーク時事】世界的な株価指数の算出で知られる米MSCI社は9日、年次の市場区分見直しで、中国人民元建てA株の同社新興市場指数への組み入れを見送った。ただ、外国投資家の市場アクセス改善で中国当局との協議が進展していると強調。今後は作業部会を設置し「幾つかの重要な問題が片付けば指数に組み入れる」という。決定すれば、年次発表の時期にこだわらず随時発表する方針。
 中国株では既に、香港上場のH株や、外貨建てのB株銘柄がMSCI新興市場指数に組み入れられており、中国株の比重はMSCI新興市場指数の25%を占める。中国A株は現在、中国本土の投資家以外では、当局が認可した一部外国機関投資家が割当枠の範囲内でしか売買できない。
 MSCIの発表する指数では、先進国の株式で構成するMSCIワールド指数、新興国株で構成するMSCI新興市場指数などが、世界の機関投資家の運用成果を測定する基準として幅広く利用されており、新興市場指数に組み入れられれば、中国A株の銘柄を保有する機関投資家が増えると期待されていた。(了)

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