米大統領選が大本命民主党ヒラリー・クリントンに対抗する共和党本命候補を含む12人が出そろったことにより本格化しました。今のところ知名度・資金力で群を抜くジェフ・ブッシュ元フロリダ知事が本命ですが、同じフロリダコンビ、メキシコ系移民の流れを汲むルビオ上院議員が追い上げているようです。米大統領選はヒスパニック系、アフリカ系の大量票が民主党・共和党問わず左右されます。かりにブッシュ氏が指名を勝ち取れば民主党クリントン・リベラル対共和党ブッシュ保守の分かりやすい対決です。ブッシュ氏は兄でありブッシュ元大統領のイラク戦争について追及され続けるでしょうが、オバマ大統領の失政を批判し続け4%成長と1900万人雇用創出を掲げており来年、経済・紛争拡大など世界情勢混乱しオバマ支持率がさらに下がれば浮上するかもしれません。筆者が期待していたHP元CEOカーリー・フィオリーナ氏は知名度インパクト不足で末端候補になってしまいました。
以下コピー マイアミ(米フロリダ州)=青木伸行】米共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)は15日、マイアミで開かれた集会で、2016年大統領選挙への出馬を表明した。16日には、不動産王のドナルド・トランプ氏も出馬を表明し、共和党の指名争いに名乗りを上げたのは12人となった。8年ぶりのホワイトハウス奪還を目指す同党の選挙戦は一気に本格化した。
演説でブッシュ氏は「米国は非常に悪い針路上にある。問題は、われわれが国のために何をするのかだ。そして私は決断した。この国の未来の指揮を執る」と宣言し、共和党の政権奪還に強い意欲を表明した。
政策面では、2期にわたる州知事としての実績を誇示しつつ、4%台の経済成長と1900万人の雇用創出を公約に掲げた。
候補者が乱立する中で本命視されてきたブッシュ氏の出馬宣言により、民主党最有力候補のクリントン氏(67)との攻防も激化する。
ブッシュ氏はブッシュ元大統領(第41代)の次男で、兄はブッシュ前大統領(43代)。1999~2007年、フロリダ州知事を務めた。
□VSルビオ氏 共和党レース激戦
米大統領選へ向けた共和党の候補者選びは、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事と、同州選出のマルコ・ルビオ上院議員(44)の「フロリダコンビ」が「先頭集団」を走っている。来年2月に始まる予備選・党員集会では、7月の党大会に送り込む代議員(計2470人)の獲得数が争われ、過半数の1236人を得た者が本選へ進む。同州はカリフォルニア(172人)、テキサス(155人)に次ぐ99人の大票田。しかも勝者総取りで、選択が注目される。(マイアミ 青木伸行)