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『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

黒田日銀総裁、想定外の円高誘導発言

2015-06-11 07:09:18 | 日記

『実質実効為替レートでは、かなり円安の水準になっている。ここまで来ているということは、ここからさらに円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない。』との黒田日銀総裁の発言で一気に一日で2円近く円高です。前回、黒田バズーカで為替ヘッジファンドはかなりやられてしまったのでトラウマなのかもしれません。為替は単純ですが変動が激しく儲けることより損をしない姿勢が重要ですし、年金生活者でも日本円しか資産を持たないのはインフレに弱く危険です。黒田発言で今月円安が始まる元の水準まで円相場が戻る可能性すらあります。黒田総裁就任時のように明らかに一方的に動き誰でも儲けられる局面が来るまで市場に居続けることです。今年後半はギリシャ問題、米国の利上げ、中国経済の動向の3要素が世界経済の行方を左右するので今は様子見が正解でしょう。

以下コピー [東京 10日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁の衆議院財務金融委員会での発言を受け、10日の市場でドル/円は一時122.73円と、5月26日以来約2週間ぶりの安値を付けた。株式市場も、為替に連動して乱高下した。

市場関係者の見方は以下のとおり。

<シティバンク銀行 シニアFXマーケットアナリスト 尾河眞樹氏>

黒田東彦日銀総裁の円安をけん制するような発言を受けて、しばらくドルの上値が追いづらくなった。黒田総裁は水準に言及しなかったが、直近の高値125円台が上値めどと意識されそうだ。

ドルが下押しされるとしても、底堅いと見ている。年初来高値だった122.04円を超えてからドル/円が上方向に走った経緯があり、この節目が今ではサポートに変わっている可能性がある。目先は122─125円のレンジ相場になるのではないか。仮に122円を割り込んだとしても、さらに120円を大きく割り込んでいくという流れは想定しにくい。

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環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の妥結に必要とされる、貿易促進権限(TPA)法案が下院通過するか微妙なタイミングのため、日米両サイドにとって極端な円安は好ましくない。いまは多くの人にとって、120─125円程度の水準が心地いいということなのかもしれない。

もっとも、今の相場はドル側の事情によるドル高の局面であり、円サイドの話ではない。明日の米小売売上高などの経済指標が強かったり、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派的なメッセージが出るようであれば、再びドル高基調になりやすい。FOMCでは、年内利上げの可能性が高いのか、政策金利の予想分布図などを通じてヒントが示されるかが焦点になる。

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