セリーグがギリシャを筆頭とする世界経済の大混乱を暗示させる「セ界恐慌」です。今まで名将原監督の選手を鼓舞し好采配で勝利を物にしてきましたが、ここにきてガス欠です。このような状態を抜け出すにはシンプルな采配でしょう。打つべき人が打ち、投手は基本先発完投です。この勝ちバーンを何試合作れるかで優勝が決まる気がします。夏場にかけ暑くなり抑えの連投は難しくなります。そうなると中6日キッチリ休みを取っている先発投手陣の踏ん張りが抑え投手陣を休ます鍵になります。これからは抑え投手陣の采配というより終盤鉄壁の守備固めが出来るかにかかる気がします。ともあれ筆者が春に優勝を予想した最下位を独走している広島が1位、2位の思わぬ低迷により首位と3.5ゲーム差と息を吹き返しました。66年の歴史始まって以来の大混戦。自然界の猛威、帝国主義が台頭し出した世界、その対策の安保法制で拗れている国会、コース改造などによりタイガーウッズが凋落し変動が激しいゴルフ界やプロ野球も今年はそろってカオスの状態です。
以下コピー(セ・リーグ、巨人5-8中日=延長十回、10回戦、5勝5敗、19日、東京ドーム)首位なのに、とうとう貯金1…。プロ野球は19日、セ、パ両リーグがリーグ内対戦を再開した。巨人は中日10回戦(東京ドーム)でリリーフ陣が崩壊し、延長十回、5-8で敗れた。セは交流戦でパに大きく負け越し、5球団が借金を抱える中、巨人もついに貯金1。20日に負ければ、ついに全球団貯金なし。首位・巨人から最下位・広島まで3.5ゲームの間にひしめく大混戦とはいえ、これはもはや「セ界恐慌」だ。
悪夢の連鎖だ。竜に飲み込まれた。午後10時18分。5-5の延長十回、平田の打球が右翼ポール際に飛び込むと、万事休す。「何が狂わせたのか?」。今季チーム最長、4時間35分での敗戦後。こう問われた原監督は静かに振り返った。
「八回、九回と、役割を持った人たちをマウンドに上げることができた。しかしこの2イニングで出した(4個の)フォアボール。これが全てではないでしょうかね」
天国から地獄だった。交流戦を7勝11敗と負け越し、貯金2で再開となったリーグ戦。指揮官が「リスタート打線」と命名した打線は七回に3点を勝ち越すなど12安打5得点。だが今度はマシソン-山口-沢村の「勝利の方程式」が崩れた。