今年は野球業界にとって歴史的な年になります。高校野球が春夏連続中止、プロ野球が無観客・短縮開催です。一過性ではなくプロ野球への登竜門、甲子園伝説が崩れたとみるべきでしょう。又プロ野球業界も無観客試合開催で経営的に成り立たない球団が出てきて、球団身売り話が年末出てくるかもしれません。資金的に余裕のある球団と無い球団の格差は深刻です。いずれにしても高校野球・プロ野球のあり方が変化しそうです。
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第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕、甲子園)は中止されることが15日、分かった。無観客での開催も検討されたが、全国8都道府県で新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が続いており、移動、宿泊を伴う全国大会の開催は困難と判断された。日本高野連が20日に運営委員会を開いた後、発表する見込みだ。
❷日本野球機構(NPB)は12日、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期していることを受け、オンラインによる臨時のオーナー会議を開催した。
会議後、議長を務めるDeNA・南場オーナーがオンラインで報道陣に対応。経営者として無観客、試合数減の影響について「かつてない危機的な状況」と表現し、「減収のインパクトは大きい。何試合できるか、やり方は決まってない。かかる費用も算出できていない。大きな影響を受け、球団経営だけでなく、選手、ファンへの影響もある」とした。
対策はイメージとしては出されたものの、具体的な議論には至っておらず「力を合わせて乗り越えていこうということで一致した。具体的に何ができるかは今後議論していくことでとどめている」と語った。斉藤コミッショナーも「プロ野球自体として独立採算、ちゃんと自立できるようにしていかないといけない」と述べた。
11日の12球団代表者会議では延期となっている開幕について、6月中旬から下旬を目指すことで一致。感染者の推移を慎重に見極めたうえで、今月22日の12球団代表者会議で開幕日を決定させたい方向だが、この日のオーナー会議でもその方針が確認された。開幕後は当面の間は無観客、すでに交流戦などの中止も決定し、予定の143試合からの試合数減も確実となっている。
南場オーナーは開幕について「地域によって楽観視できる状況でないことで一致している。ただファンに野球を届けたいということで、緊急事態宣言が解除されたら速やかに準備していきたいということがある。全体としてプロ野球だけが浮かれている状況にはできないが、前向きに準備はしようということで一致している」と述べた。