中国の前副首相との不倫関係などを告白したとされる文書がインターネット上で公開され、安否が懸念されている
女子テニス選手について、国際的な人権団体は「北京オリンピックに参加する選手やファン、スポンサーなどが声
をあげるべきだ」と訴える声明を発表。中国の女子プロテニスの彭帥選手をめぐっては、習近平指導部で党の最高
指導部のメンバーだった張高麗前副首相に性的関係を迫られたり、一時は不倫関係にあったりしたことを告白した
とされる文書が本人のSNSのアカウントに投稿され、海外メディアはその後、彭選手の行方が分からなくなったと
伝え、安否が懸念されています。人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は声明を発表し、「中国政府は、問
題視する人物の姿を消したり、超法規的な拘束を行ったりするなど、沈黙させるためにはどんなことでもする」と
中国政府の姿勢を厳しく批判しています。そのうえで「北京オリンピックに参
加する選手やファン、スポンサーな
どが、彭選手のために声をあげるべきだ」と訴えました。問題視する人物の姿
を消したり、超法規的な拘束を行っ
たりしたとしたら大問題。今は消息不明になっている彭選手の無事を祈るばかりです。
以下抜粋コピー
中国最高指導部メンバーだった張高麗元副首相による性的暴行を告白したテニスの女子ダブルス元世界ランク1位
彭帥(35)が消息を絶った問題が国際的に波紋を広げている。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道
官は19日、明確な所在確認を求め、サキ米大統領報道官も「深い懸念」を示した。OHCHR報道官は「所在や
健康状態(が良好であること)について、根拠を示して証明されることが重要だ」と強調。性的暴行についても
「完全に透明性のある捜査が行われることを求める」と徹底した対応を中国当局に呼び掛けた。一方、サキ氏は同
日の記者会見で「中国当局に検証可能な居場所の提示と安全確保を求める」と述べた。その上で「米国は性的暴行
の告発は捜査されるべきだとの立場で、国内外を問わずに女性が声を上げることを支持する」と強調した。
彭帥は今月2日、張前副首相から性行為を強要され、不倫関係だったとSNSで暴露。30分足らずで投稿は削
除され、消息も途絶えた。中国国営メディアは18日に自らは無事だと説明した彭さんのものとするメールを公開
したが、自身の意思で書いたものなのかは不明で、「偽メール」疑惑も指摘される。