『名も無く豊かに元気で面白く』

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❝FRBの見通しが甘い❞年末に向けて円安が本流?来年良い年を迎えたいなら、円安対策!

2021-11-25 07:10:37 | 日記
2021年11月10日(水)の米10月CPI(消費者物価指数)のリリースは、マーケットに大きな衝撃を与えた。
 米CPIは1982年~1984年の水準を100とし、米インフレ動向を測る指数として重視されてきた。今回発表
された10月の同数字は前年同月比6.2%を記録。9月の5.4%という数字よりもさらにインフレは加速してお
り、マーケット関係者を震撼させた。なぜなら、6%台というこの上昇率は、なんと1990年11月以来、約31
年ぶりのものであり、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数でも、上昇率は1991年8月以来の高い
水準となったからだ。それだけに、FRB(米連邦準備制度理事会)の見通しが甘いのではないかとの認識が
急速に浮上してきたわけだ。その結果、米金利の切り返しや米ドル高がもたらされた。市場は一気に円安に
流れ、来年半ばの利上げ開始を織り込もうとしている。 

以下抜粋コピー
 NY時間の終盤に入ってドル円は115円台半ばでの推移が続ている。午後になって11月FOMC議事録が
公表されたが、為替市場の反応は限定的。議事録では資産購入ペース縮小に柔軟性を持たせることの必要性を強
調した。「リスク管理に基づき適切な政策の柔軟性を維持することは、政策を実施する上での基本理念であるべ
きだ」としている。市場は資産購入ペース縮小を早期に終了し、来年半ばの利上げ期待を高めているが、その期
待からかけ離れた内容でもなく反応は鈍いようだ。

きょうもNY為替市場はドル買いが強まり、ドル円は115円台半ばまで上げ幅を伸ばしている。この日発表の
米経済指標はまちまちな内容ではあったが、米新規失業保険申請件数が20万人を下回ったほか、10月のPC
Eデフレータも前年比5.0%まで上昇し、市場の早期利上げ期待を追認する内容ではあった。指標発表後の為
替市場はドル買いを続けている。

 パウエルFRB議長の次期議長への再指名をきっかけに為替市場ではドル買いが強まっており、ドルは16カ
月ぶりの高値に上昇している。この日発表のPCEデフレータはインフレの長期化を示唆する内容だったが、市
場は先々週の米消費者物価指数(CPI)からの一連の指標の強さを、議長の再指名を確認後、改めて意識して
いるようだ。市場は来年半ばの利上げ開始で織り込もうとしている。
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