パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議での講演で、「9月の利上げ幅は完全にデータ次第」 「景気抑制の政策は一定期間必要になる可能性」 「早急な緩和のリスクを歴史が警告」と発言し、インフレ抑制に強い姿勢を示したことで11月も利上げするという、金融引き締め策の長期化見通しが強まった。一部で期待された早期の利上げ終了や利下げ転換時期の見通しが後ずれしたことでリスク回避が強まった。その発言を受け、New Yorkダウは急落です。
ほぼ横ばいでスタートしたダウ平均は、パウエルFRB議長発言を受けて下落に転じると、終盤にかけて下落幅を拡大し、1008.38ドル安(-3.03%)の32283.40ドルで終了した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ3.37%安、3.94%安で終了した。週間ではダウ平均が4.22%安、S&P500が4.04%安、ナスダック総合が4.44%安とそろって大幅に2週続落した。
ほぼ横ばいでスタートしたダウ平均は、パウエルFRB議長発言を受けて下落に転じると、終盤にかけて下落幅を拡大し、1008.38ドル安(-3.03%)の32283.40ドルで終了した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ3.37%安、3.94%安で終了した。週間ではダウ平均が4.22%安、S&P500が4.04%安、ナスダック総合が4.44%安とそろって大幅に2週続落した。
CMEのフェド・ウォッチが示す9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ確率は前日の64.0%から61.5%に低下し、0.50%の利上げ確率がやや高まった一方、9月と11月の2会合で1.50%の利上げ確率は0.0%から54.9%に急上昇した。
❷パウエル議長は、インフレ率を目標の2%に下げる取り組みは消費者と企業に経済的な痛みをもたらすものの、当局にとって「現時点で最も重要な焦点」だと言明。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で「異例に大幅な」利上げをもう一度実施することが適切となる可能性もあると改めて述べた。ただ確実に実施するとまでは明言しなかった。
議長は「9月会合での決定は、入手するデータと変化する見通しの全体像に左右される」と語った。
MBBキャピタル・パートナーズのマーク・スピンデル最高投資責任者(CIO)は、講演のトーンからはパウエル議長の強い決意が感じられるとし、9月にもう一度大幅利上げ0.75%~1%が実施されることを示唆されると分析した。