西武・内海哲也投手(40)が今季限りで現役を引退することが15日、分かった。すでに球団側にも伝え、了承された。16日にも正式発表される。古巣の巨人ではエースを務め11、12年に最多勝を獲得するなど、通算135勝を挙げている左腕。西武では移籍4年目の今季から兼任コーチを務めるなど、若手の見本となっていたベテランが、19年の現役生活にピリオドを打つ。 現役投手5位の通算135勝を誇る左腕が、ユニホームを脱ぐ。まだできる、という周囲の声もある中、決断の背景には2つの「節目」がある。一つは今季達成した史上92人目の通算2000投球回。もう一つは年齢的な区切りだ。 記録を達成した5月7日の日本ハム戦後には「肩の荷が下りた。このまま終わっちゃうんじゃないかなっていう時期もあった」と喜び、4月29日に迎えた40歳には「精神的にズシッときた。今までにない感情。体の変化も日々感じることがある」と語っていた。 意志の強い男だった。敦賀気比3年の00年ドラフト。オリックス1位指名を受けたが拒んだ。祖父の五十雄さんが巨人の元外野手。幼少時から母・広子さんに聞かされていた祖父と同じ、巨人入団を夢見た。「僕が決めたことには何も言わないと言っている」と家族に頼らず決断した18歳は、社会人の東京ガスに進んだ。 03年自由獲得枠で念願の巨人入り。3年目の06年に初の2桁12勝を挙げ、11、12年に2年連続最多勝を獲得するなど左腕エースの地位を築いた。選手会長だった12年は日本シリーズ第1、5戦で2勝しMVPを獲得。09年WBCでは原監督の下で世界一に貢献した。 18年オフ、西武にFAの人的補償で移籍後は、懸命にもがく姿があった。19年はプロ16年目で初めて登板なし。10月に左前腕も手術した。プロ初の単独自主トレで臨んだ20年。9月2日のロッテ戦で743日ぶり、移籍後初白星を挙げたが「引退」の2文字と何度も向き合った。
筆者も東京ドームファン感謝祭で黄金時代に左手で握手してもらいましたが大きな手が印象的でした。今後のご活躍を期待します。
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