『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

独身サラリーマン「結婚したいけれどできない……一生ムリ!」

2022-08-11 06:48:19 | 日記
内閣府『令和4年版男女共同参画白書』による「20代男性の4割がデート未経験」という記述が、センセーショナルに報じられました。20代男性の65.8%は妻や恋人がおらず、39.8%はデート未経験、20代女性の51.4%に夫や恋人がおらず、25.1%がデート未経験。 この結果に対しては、少子化と絡めてさまざまな意見が飛び交いましたが、独身男性の65%はデート経験があろうが、なかろうが「結婚願望あり」と回答。この数値が高いのか低いのかも意見が分かれそうですが、「意外と高い」と感じた人も多いでしょう。 一方で、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚しない人の割合)は1980年に男性2.6%、女性4.5%だったのが、2020年には男性が25.7%、女性が16.4%にまで上昇しました。
 では女性が結婚相手に求める収入とは、いったいどれくらいなのでしょうか。内閣府『令和元年少子化社会対策白書』によると、もちろんその相手の年齢によるでしょうが、「~年収500万円未満」が40.1%、「~年収600万未満」となると57.2%になることから、年収500万円を超えてくると、年収面では結婚の可能性が高まってくるといえそうです。
実際、年収500万円超えはどれほどのものなのでしょうか。厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、男性の場合、所定内給与が32万円以上、残業代なども合わせた月収は35万円、手取りにすると26万円程度、これだけあれば、年収は500万円を超えてくると考えられます。 男性正社員の残業代も含めた平均月収は38万3,700円。平均値では年収500万円ラインを超えています。給与分布をみていくと、所定内給与が32万円を超えるのは、20代前半で1.9%、20代後半で10.8%、30代前半で27.2%、30代後半で44.7%。女性の理想を超えるのは、30代になってもわずか4人に1人という状況です。 さらに男性非正社員の場合をみていきましょう。残業代も含めた平均月収は26万1,600円。実際に所定内給与が32万円を超えるのは、20代前半で1.1%、20代後半で6.1%、30代前半で8.3%、30代後半で7.1%。そもそも「結婚相手は正社員であってほしい」という人が15.1%いましたが、それはさておき、非正社員の場合は、30代であっても理想の年収をクリアしているのは10人に1人以下。結婚することはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。 手取り26万円……女性が結婚相手に求める収入は、かなりハードルが高いことがわかりました。「そんなに収入がない」と悲観するか、それとも収入以外のところでアピールするか。どちらにせよ、賃金が物価上昇率しか、あがらないサラリーマンにとって、結婚へのハードルは高くなるばかりです。
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