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❝自民島大噴火❞国民民主党ブチ上げ「大型減税策」に大きな罠…自民“丸のみ”なら英トラス政権の二の舞に

2024-11-04 01:30:33 | 日記
衆院選で惨敗し、少数与党に追い込まれた自公が秋波を送る国民民主党の玉木雄一郎代表は、石破首相の政権維持に手を貸す一方、自らの政策を「部分連合」という形でのませる腹積もりだ。
国民民主と自民は31日、政策協議の実施で合意。玉木は自民への協力について「自らが掲げる政策を受け入れることが条件」と、言い放った。
「玉木さんは与党との連絡を密にする一方、立憲民主党の野田代表との会談を拒否。議席増で強気だが、自民と近づきすぎると、支持母体の連合が離れかねない。」
石破首相も政権運営上、国民民主との部分連合が必要なのだろうが、この協力関係は石破政権の「延命」どころか命取りになりかねない。国民民主が掲げる「減税策」を丸のみすれば強烈な副作用を招きかねないからだ。
国民民主が掲げているのは、年収が103万円を超えると所得税の負担が生じる「103万円の壁」の178万円への引き上げや、ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」の凍結解除、一時的な消費税5%減税などだ。「手取りを増やす」とうたう通り、実現すれば物価高にあえぐ国民は大助かりだ。
財務省は黙っているか?国民にばらまく一方で、失われる国の税収があまりにも巨額すぎるのだ。政府の試算によると、「103万円の壁」の引き上げは国と地方の合計で年約7.6兆円の税収減となり、トリガー条項の凍結解除は1.5兆円、消費税の5%減税は15兆円も減る。国の財源が締めて24兆円も消えてしまうということだ。
「円は投げ売られ、さらなる物価高を招く」と専門家が警鐘
約2年前、同じようなバラマキをやろうとしたものの金融市場から総スカンを食らい、吹っ飛んだ政権がある。英国のトラス政権だ。
トラス首相は政権発足直後に所得税減税、法人税増税計画の凍結、エネルギー料金の負担軽減策をブチ上げた。すると、財源の裏付けがない大型減税による財政悪化や、物価高に歯止めが利かなくなるとの懸念が強まり、英国の通貨、株式、国債が同時に売られる「トリプル安」が起きたのだ。市場から強烈な「NO」を突きつけられた結果、英史上最短の在任49日で退陣に追い込まれたのだった。
減税自体は大歓迎だが、石破首相は権力にしがみつくことを優先し、こうした深刻なリスクを理解しているとは思えない。

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