『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

アメリカ金利が5%~に向かい株式市場1年以内に『オーバーシュート』?

2022-10-24 05:33:40 | 日記
 今月19日、米国の長期国債金利が4・1%まで上昇して、リーマンショック前夜の2008年7月以来の高水準となった。FRBは今後も金融引き締めを続ける予定だから、私は米国株のバブル完全崩壊が目前に迫ったとみている。米国株投資の長期平均利回りは、6%強だ。来年早々には、長期金利がそれに近づく。そうなった時、リスクが非常に小さい米国債と、値下がりリスクの高い米国株のどちらを投資家が選ぶかは、火を見るより明らかだ。

 バブル崩壊は、ほとんどの場合、オーバーシュートする。だから、来年末のニューヨークダウが、1万ドル割れになる可能性も否定できないだろう。

 私は、いまの経済が、世界恐慌に至った1929年の状況と酷似していると思う。当時のアメリカは自動車と家電産業で圧倒的に世界をリードしていて、株価もバブルを起こしていた。しかし、本来よりあまりに高い株価は維持できない。同年の10月24日に始まった株価下落は、3年近く続き、ニューヨークダウは10分の1になった。
GAFAやテスラに、とんでもない株価がつく現在の状況は、1929年と同じだ。しかも、米国株のバブル崩壊が始まったその年に、日本では浜口雄幸が総理大臣に就任した。そして、「明日伸びんがために、今日縮む」と言って、財政・金融の同時引き締めに走った。その結果、日本は4人に1人が失業する昭和恐慌に突入した。
 今月18日の国会で、岸田総理は「消費税を下げるつもりはない」と断言した。来年4月には、日銀の黒田総裁を金融引き締め派の総裁に交代させる予定だ。世界経済が減速するなかで、財政金融の同時引き締めをすれば、恐慌になる。ただ岸田総理はやるだろう。引き締めこそが正常化だと信じているからだ。
(経済アナリスト・森永卓郎氏)
最近の株式相場・債券市場ともにFRB高官の発言で乱高下、これはあくまで、憶測ですが無為無策の岸田恐慌はあり得るかもしれません。

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