第四章 煩悩
第一節 心のけがれ
七、外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても内からくる毒矢は防ぐすべがない。貪りと瞋りと愚かさと高ぶりとは四つの毒矢にも例えられるさまざまな病を起こすものである。
心に貪りと瞋りと愚かさがあるときは、口には偽りと無駄口と悪口と二枚舌を使い、身には殺生と盗みとよこしまな愛欲をおかすようになる。
意の三つ、口の四つ、身の三つこれらを十悪という。
知りながらも偽り . . . 本文を読む
今朝いつものように芝大神宮に参拝した後、大門のあたりを歩いているとき突然「父母未詳以前本来の面目」という公案が浮かんできました。
漱石の「門」にも宗助という主人公が「老師」から公案を授けられるところが出てきます。
「『まあ何から入っても同じであるが』と老師は宗助に向って云った。『父母未生以前本来の面目は何だか、それを一つ考えて見たら善かろう』・・」
とういうところです。
そしてなぜか歩いてい . . . 本文を読む