第四章 煩悩
第一節 心のけがれ
七、外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても内からくる毒矢は防ぐすべがない。貪りと瞋りと愚かさと高ぶりとは四つの毒矢にも例えられるさまざまな病を起こすものである。
心に貪りと瞋りと愚かさがあるときは、口には偽りと無駄口と悪口と二枚舌を使い、身には殺生と盗みとよこしまな愛欲をおかすようになる。
意の三つ、口の四つ、身の三つこれらを十悪という。
知りながらも偽りをいうようになれば、どんな悪事も犯すようになる。悪いことをするから偽りをいわなければならないようになり、偽りを言うようになるから、平気で悪いことをするようになる。
人の貪りも、愛欲も恐れも瞋りも愚かさからくるし、人の不幸も難儀もまた愚かさからくる。愚かさは実に人の世の病毒にほかならない。
第一節 心のけがれ
七、外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても内からくる毒矢は防ぐすべがない。貪りと瞋りと愚かさと高ぶりとは四つの毒矢にも例えられるさまざまな病を起こすものである。
心に貪りと瞋りと愚かさがあるときは、口には偽りと無駄口と悪口と二枚舌を使い、身には殺生と盗みとよこしまな愛欲をおかすようになる。
意の三つ、口の四つ、身の三つこれらを十悪という。
知りながらも偽りをいうようになれば、どんな悪事も犯すようになる。悪いことをするから偽りをいわなければならないようになり、偽りを言うようになるから、平気で悪いことをするようになる。
人の貪りも、愛欲も恐れも瞋りも愚かさからくるし、人の不幸も難儀もまた愚かさからくる。愚かさは実に人の世の病毒にほかならない。