福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「父母未詳以前本来の面目」という公案が浮かんできました

2011-10-28 | 法話
今朝いつものように芝大神宮に参拝した後、大門のあたりを歩いているとき突然「父母未詳以前本来の面目」という公案が浮かんできました。

漱石の「門」にも宗助という主人公が「老師」から公案を授けられるところが出てきます。

「『まあ何から入っても同じであるが』と老師は宗助に向って云った。『父母未生以前本来の面目は何だか、それを一つ考えて見たら善かろう』・・」
とういうところです。

そしてなぜか歩いていてこの答えが突然わかったのです。真言宗では「本不生」といいます。要はこれとおなじことだったのです。自分も父母も祖父母も元々生まれてもなかったし、死んでもなかったのですから・・・
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