太龍寺南舎心殿霊験記(S.S香川県大川郡、大正13年)
私は大正13年生まれで61才(当時)。青年時代肋膜炎を患い、どうにもならなくなり四国巡拝に旅立ちそこでお大師様に助けていただいた霊験を簡単にのべたい。
当時私は高野山中学に学んで居たが休学して故郷の豊岡市福祥寺に帰り、寝たり起きたりの療養生活を続けていた。寺は祖母に両親、兄弟8人という大家族だった。折から食料難の時代でもあった。父は「家族が . . . 本文を読む
毘盧遮那仏説金剛頂経光明真言に曰く、
唵おん阿あ謨ぼ伽きゃ吠嚧べいろ左曩しゃのう摩賀母捺羅まかぼだら摩ま抳に鉢はん納麼どま 入縛じんば 羅鉢羅らはら 蒟多ばりた野や 吽うん発侘はった娑訶そはか
「唵おん」とは敬う義なり。「阿あ」とは金剛界胎蔵界両部の大日如来なり。「謨ぼ」とは天地の諸神なり。「伽きゃ」とは一切衆生の身体なり。「吠嚧べいろ」とは観音の浄土の相なり。「左曩しゃのう」とは三世の諸佛 . . . 本文を読む