「仏説聖不動経 」
その時に大会にひとりの明王あり。
この大明王は大威力あり。
大悲の徳の故に青黒の形を現じ
大定の徳のゆえに 金剛石に座し
大智慧の故に大火焔を現じ
大智の剣を執って 貧瞋癡(とんじんち)を害し
三昧の縄をもて難伏の者を縛す
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今日(弘仁6年4月5日)は大師が徳一に「秘密の法門」を書写することの協力を求められた日です。
高野雑筆集に
「陸州徳一宛
摩騰(中国に仏教を伝えたとされる迦葉摩騰)遊バズンバ振旦久シク聾シ、康会(呉の時代にインドからきて仏教を広めた康僧会)至ラズンバ呉人長ク瞽ナラン。
聞クナラク、徳一菩薩ハ戒珠氷玉ノ如ク、智海泓澄タリ。
斗藪シテ京ヲ離レ、錫ヲ振ヒテ東ニ往ク。
始メテ法幢ヲ建テテ、衆生ノ耳目ヲ開示 . . . 本文を読む
華厳経巻第三十、佛不思議品第二八ノ一
「・・諸仏は念念のうちに於いて、悉く能く十の無尽智を出生したまふ。
何等をか十とす、
一念の中に於いて悉く一切の世界に兜率天より命終することを現ず。
一念の中に於いて悉く菩薩の出生を現ず。
一念のうちに於いて悉く菩薩の出家を現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界の道場に往詣し、菩提樹下に等正覚を成ずることを現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界に浄法輪を転ずる . . . 本文を読む