華厳経巻第三十、佛不思議品第二八ノ一
「・・諸仏は念念のうちに於いて、悉く能く十の無尽智を出生したまふ。
何等をか十とす、
一念の中に於いて悉く一切の世界に兜率天より命終することを現ず。
一念の中に於いて悉く菩薩の出生を現ず。
一念のうちに於いて悉く菩薩の出家を現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界の道場に往詣し、菩提樹下に等正覚を成ずることを現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界に浄法輪を転ずることを示現す。
一念の中に於いて悉く一切の世界に応にしたがいて一切の衆生を化導し、悉く解脱せしむることを現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界に荘厳身を現じ衆生に随応す。
一念の中に於いて悉く一切の世界の衆生を清浄にすることを現ず。
一念の中に於いて一切の世界に徧じて悉く三世の一切諸仏を現ず。
一念の中に於いて種々の諸根・精進・欲性の為の故に三世の諸仏の種性・等正覚を成じ、衆生を開導することを顕現す。
仏子よこれを一切諸仏、一念の中に於いて十種の智を生ずと為す。」
「・・諸仏は念念のうちに於いて、悉く能く十の無尽智を出生したまふ。
何等をか十とす、
一念の中に於いて悉く一切の世界に兜率天より命終することを現ず。
一念の中に於いて悉く菩薩の出生を現ず。
一念のうちに於いて悉く菩薩の出家を現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界の道場に往詣し、菩提樹下に等正覚を成ずることを現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界に浄法輪を転ずることを示現す。
一念の中に於いて悉く一切の世界に応にしたがいて一切の衆生を化導し、悉く解脱せしむることを現ず。
一念の中に於いて悉く一切の世界に荘厳身を現じ衆生に随応す。
一念の中に於いて悉く一切の世界の衆生を清浄にすることを現ず。
一念の中に於いて一切の世界に徧じて悉く三世の一切諸仏を現ず。
一念の中に於いて種々の諸根・精進・欲性の為の故に三世の諸仏の種性・等正覚を成じ、衆生を開導することを顕現す。
仏子よこれを一切諸仏、一念の中に於いて十種の智を生ずと為す。」