今日文永五年1268三月二十三日は、東寺長者道勝が東寺講堂に於いて仁王経法を修し異国降伏祈願をした日。
この年一月モンゴルより国書が届いていますが幕府は返答を拒否すると同時に文永八年には異国警護体制を敷き警戒に当たるとともにモンゴルにも偵察隊を出したり高麗に探りをいれたりします。文永十一年に文永の役がおこります。
密教大辞典によると道勝は13世紀真言僧。東寺長者。西園寺太政大臣実氏の息。高野山貞暁の室の入り14歳で保壽院宮僧正通守に随って出家。のち再度高野山に登り明寂に諸尊の法軌を承く。‥仁治元年八月廿二日仁和寺北院に於いて光臺院御室道助親王より伝法灌頂を受く。また教王山覚什より華蔵院流を承け、弘長二年十二月大僧正、東寺第六十一代長者法務・護持僧。・・文永元年六月祈雨の為東寺に孔雀法、同五年三月異国降伏の為仁王法を修し法験を現して賞せらる。文永十年1273七月十三日寂。壽五十二。付法に道耀・観聖等。